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《庭園での語らい》

© 2007 Musée du Louvre / Angèle Dequier

絵画
イギリス絵画

執筆:
Odin Alice

画家の活動初期に制作されたこの絵画は、当時イギリスで支配的であったフランスの影響を示している。イギリス18世紀の特徴である「カンヴァセーション・ピース」のジャンルに含まれるこの作品は、世紀前半にとりわけ称賛を浴びている。

様々な影響が描かれた魅力的場面

この絵画の図像学は、どちらかと言うと簡潔である。若い女性の横でベンチに腰掛けた男性は、一冊の本を手にしている。サーベルによってそれとわかるこの若い貴族は、どうやら同伴者に言い寄っている様子である。装飾はゲインズバラの作品に典型的なもので、ベンチと樹木で覆われた背景が描かれている。
画家は二人組みを描くことに慣れていた。一方で、本物の人間というよりは操り人形に見えるぎこちない若いカップルは、それでも魅惑の進展の典型的な姿を表現しており、若い女性はまさにその魅惑に無気力に応じようとしている。足を組み、同伴者に向かって右手を差し伸べている若い男性は、おそらく心が動転しているのだろう。反対に、女性はパステル調の薔薇色のドレスと、画家の方に投げ掛けた視線で、より落ち着いた様相を見せている。
この絵画は、18世紀のイギリス美学に及ぼしたフランス芸術の影響を示している。ヴァトー、フィリップ・メルシエ、ニコラ・ランクレといった画家の作品は、特に版画印刷のお陰もあって、イギリスで瞬く間に知られるようになった。
場面を囲んでいる樹木の多いロマンティックな装飾に、ゲインズバラの風景画における才能が見受けられる。全体の色彩を多くの油に溶かしながら唯一の層で塗り上げる画家の技法は、画面の明度を高めている。


語らいのジャンルにおける代表作

「カンヴァセーション・ピース」、もしくは語らいの場面を描いた絵画は、1720年代に生まれた。ロココのフランス様式における慣習を肖像画に適応しているのだが、とりわけ18世紀イギリスにおける芸術的、文学的再生と一致して、瞬く間に人気を博した。
このジャンルは、群像の形式ばらない肖像画の確立に寄与した。伝統的なポーズの描写というよりは、描かれた人物像はより一層自然なしぐさで際立てられている。

ゲインズバラ:ロンドンの地方出身者

21歳から当時最も有名な芸術家との展示に招かれたロンドンで、ゲインズバラは直ちに名を上げた。ヘイマンとロンドンに定住していたフランス人素描画家グラヴロの下で学んだ後、1745年に最初のアトリエを開いた。サフォークに移った後、彼は風景画へと向かうようになり、肖像画の制作を続けながらもアトリエの中もしくは写生による風景画制作へと没頭する。1777年に最初の王家の肖像画を手がける。1783年にはロイヤル・アカデミーの創立メンバーの一人に選ばれている。

作品データ

  • トマス・ゲインズバラ

    《庭園での語らい》

    1745年

  • カンヴァス、油彩

    縦73cm、横68cm

  • 1952年、ピエール・ボルドー=グルーによる寄贈

    Portrait présumé de l'artiste et de sa femme Margaret

    R.F. 1952-16

  • 絵画

    ドゥノン翼
    2階
    ゴヤ 18‐19世紀のスペイン絵画
    展示室32

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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