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《恩寵の玉座》

© 2001 RMN / Gérard Blot

絵画
オランダ絵画

執筆:
Guillaume Kazerouni

三連祭壇画の中央パネルであり、右側の翼はルーヴルに所蔵されている(RF1482)。1510-1515年頃に制作されたと思われる。様々な模作(ルーヴェン、ブリュッセル)があることで知られるカンピンの有名な《三位一体》を、古代風の、しかも比較的独自の解釈から描いた作品である。

個人による注文

《恩寵の玉座》は三連祭壇画の中央パネルにあたり、クロード・ラフォンテーヌによって1902年に寄贈された、表裏両面に絵が描かれている右側翼もルーヴル美術館に所蔵されている。この作品はアントワーヌ・ダヴェルー2世とその妻バルブ・ファン・クーデンベルグによって注文され、夫妻がおそらく礼拝堂を所有していたと思われるサン・トメールの聖ドニ教会に本来飾られていたものである。右翼に描かれたマグダラのマリアの纏うマントの記章には画家の署名が認められる。その銘は、作品自体にこう語らせている。「ブラバント州ブリュッセルでコレイン・デ・コテルにより私は描かれた」。

« Coliin de Coter pingit me in Brabancia Bruselle »(「ブラバント州ブリュッセルでコレイン・デ・コテルにより私は描かれた」)

アントウェルペン出身のコテルは主な作家活動をブリュッセルで展開しており、ルーヴルの作品の中にも署名の横にその地名が添えられている。堂々とした人物像と作品の構図は、ファン・デル・ウェイデンとロベルト・カンピンから得た多大な影響を窺わせる。この作品の中ではとりわけカンピンの影響をはっきり見て取ることができ、そこでは人物像の大きさが、正面からの視点の強調と、大きくどっしりとした立体感とによって引き立てられている。とは言え、色彩の調和における対比はより強調されており、そのスケールの大きな宗教的作品に、画家の精神的な師と見なされているファン・デル・フースに由来する叙情性をもたらすことに寄与している。1479‐1510年に渡って活動した作家は、美的様式の選択においては古典的でありながら、15世紀前半の画家らの様式に対する関心の復活を示している。

伝統的図像表現

図像表現の構成は伝統的なものである。中央部の作品には死んだキリストの身体を抱えた父なる神と共に三位一体が描かれている。神とキリストの頭に囲まれた空間には、聖霊である鳩が描かれている。これらの正面から描かれた力強い人物像は、四人の天使に囲まれている。強い光が作品全体に起伏を与え、主題の持つ劇的で崇高な要素を際立たせており、作品を神性の本当の顕現へと変えている。右面は鮮やかな色彩の豪華な衣服を纏い涙にくれている三人のマリアを描いている。右面の裏には塔の側に立つ聖女バルバラ(バルブ)が描かれ、寄進者の守護聖人でありながら、その妻として表されており、聖女の足下にはアントワーヌ・ダヴェルーの紋章が描かれている。紛失したもう一方の翼には、おそらくアントワーヌ・ダヴェルーの守護聖人である聖アントニウスが裏面に描かれていたと思われ、表面には、聖ヨハネのような、しばしば十字架降下の場面の中で頻繁に登場する聖ヨハネといった男性像が描かれていたに違いないだろう。

作品データ

  • コレイン・デ・コテル(ブリュッセル?、1450‐1455年−ブリュッセル、1539‐1540年?)

    《恩寵の玉座》

    サン・トメール、聖ドニ教会

  • 油彩 板

    縦1.67m、横1.18m

  • バルブ・ファン・クーデンベルグ(1540年死去)とその夫アントワーヌ・ダヴェルー2世 (1535年以前に死去)によって注文された作品。16世紀ブリュッセルにその記録が残っており、1533年に彼らの息子によってサン・トメールの聖ドニ教会に寄贈されたとされる。1889年、サン・トメールの「キリスト教理」の修道士会から取得。

    R.F. 534

  • 絵画

    リシュリュー翼
    3階
    ネーデルラント 15世紀 ヤン・ファン・エイク、ロヒール・ファン・デル・ウェイデン
    展示室4

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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