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《朝食》

© 2007 Musée du Louvre / Angèle Dequier

絵画
フランス絵画

執筆:
Vincent Pomarède, Marie-Claire Le Bourdellès

家庭の親密で幸福な生活を描いたこの作品には、画家の家族が描かれていると考えられてきた。ルイ15世時代の日常生活を描写した貴重な資料と言えるこの作品は、ロカイユ様式(壁灯、複雑な形をした飾りの付いた掛時計、エキゾティックな中国の小人像)の室内を表わしており、そこでは人々が当時流行したコーヒーを飲んでいるところである。

家族の肖像画?

ブーシェが室内画を試みた珍しい一例であるこの作品は、家庭の一場面として解釈されてきた。ブーシェ夫人が右側に座り、子供たちがおり、左側に座った画家の妹が少女に食べ物を与えているところである。優雅なサロンの中で、一家は当時輸入され始めたばかりの贅沢品である、コーヒーを飲むことに気を取られている。人物たちの間の関係、視線のやり取り、観者の方を向いた少女が、こうした一種の気さくさや現実の親密感の追求を表わしている。この時代は、子供の教育方法が発達した時期であった。その結果、人形や、頭を打たないよう布の詰め物を頭に付けた少女の足元に転がっている木馬といった、子供用の玩具が生産されるようになったのである。

ロココ様式の室内

この絵は、細部まで綿密に、みずみずしく優美な輝かしい様式で、シャルダンの作品に見られるほど重々しくない日常生活の全てを描き出している。幸福を描く画家は、家具、身の回りの品、絹織物、レースといったものを描くことで、それを再現しようと努めた。これらの品々は、画家の多岐に渡る制作活動と関連付けられる。ブーシェは、室内装飾家として様々な王室の邸館の装飾を手がけ、舞台装置家として劇場やオペラ座のために働き、ボーヴェやゴブランの王立製作所のために多数のタピスリーのカルトン(下絵)を制作している。青、緑、黄土色、赤といった優美な色彩に溢れた室内は、金色の柔らかな光に照らし出され、その光は板張りの金鍍金に反射している。

北方的な日常生活

優雅な神話の世界を描いていた画家は、1739年から1746年という短い期間に、17世紀のオランダの巨匠や、より直接的にジャン=フランソワ・ド・トロワから影響を受けた風俗画を、新たなレパートリーとして加えている。それは、日常生活の情景であり、家庭の親密な生活がもたらす素朴な幸福の一瞬を描いたものである。

作品データ

  • フランソワ・ブーシェ(パリ、1703年-パリ、1770年)

    《朝食》

    1739年

  • 油彩、カンヴァス

    縦81cm、横65 cm

  • 1895年、アシル・マレコ博士による遺贈

    R.F. 926

  • 絵画

    シュリー翼
    3階
    18世紀の風俗画
    展示室40

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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