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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《森の墓場》

絵画
ドイツ絵画

執筆:
Kazerouni Guillaume

早熟な画家(当時18歳)による最初の大作で、ロマン派の精神に放置された自然の光景を再編成しており、ドレスデンの王室ギャラリーに保存されている有名なヤーコプ・ファン・ロイスダール(1653頃‐1655)の《ユダヤ人墓地》から想を得たものと思われる。墓の上で瞑想している騎士や中世の礼拝堂は、レッシングをデュッセルドルフ派の代表的画家へとならしめた歴史に残る目録の特徴が備わったモチーフである。

ドイツロマン派絵画の代表的存在

ベルリンのアカデミーでの短い建築学の勉強の後、作家で美術評論家のゴットホルト・エフライムの甥の息子であるレッシングは、同校の画家ダーリングの生徒となる。彼は1826年10月に首都を離れ、デュッセルドルフのアカデミーの校長に任命されたばかりのウィルヘルム・フォン・シャドウを頼ってこの街へ移った。画家はデュッセルドルフ派とドイツロマン派の最も代表的な画家の一人として重要な人物と見なされている。ルーヴル美術館が近年に取得した《森の墓場》は、画家の初期における傑作のひとつで、彼の様式の特徴の輪郭をすでに表わしている作品である。

初期作品

絵画は画家自身によって1826年9月という日付が記載されており、彼がデュッセルドルフへと旅立つ一ヶ月前に相当する。すなわち彼の初期作品に当たるのだが、既にレッシングの見事な技法の全てと美的感覚の方向性が透けて見えている。シンシナティーの美術館に保存されている1826年3月9日の日付が入った下絵デッサンは、作品制作の素早さを物語っている。制作された年にベルリンのアカデミーで展示されたこの絵画は、評論家に熱狂的に迎え入れられた。中央に描かれた墓石を照らし出している日の光が突き抜けている雲を携えた空の下、画家は廃墟となった墓場の想像上の光景を配している。途方もない雑草と木々の葉が生い茂った枝に埋め尽くされた乱雑に置かれた墓やゴチック様式の廃墟は、死と時の経過に対する瞑想における真の主役と言える。

ロマン派の作品

教会の廃墟と結合された墓場というドイツロマン派が好んだ主題を通して、この作品はドイツにおけるドイツロマン派の動向を推進した異なる憧れを表わしている。初めに文学界で発展したロマン主義は、ヨーロッパ全体に広まる前に、イギリスとドイツで飛躍的に普及した。その思想は理論より感情を、批評の分析より想像力を重視した。この動きの中では、自然が中心的存在を占めていた。自然は人間感情の反映であり、憂鬱、不安、さらには幻想の描写に最も適した環境であった。ある意味では、道徳的な価値を備えた場面もしくは虚栄心を描いた作品よりも、ロマン派の風景の中や、とりわけレッシングやフリードリヒといったドイツの作品の中に、同じような精神的運動が見て取れる。これら全ての作品の中には、同様の不安の感情、人間の条件に直面した宗教心の刻印、世界における人間の位置、神や差し迫った死との人間の関係が含まれている。これらの要素全てが、フリードリヒと異なって実際に存在する場所を描写することに執着していなかったレッシングによるこの平静で形而上学的な作品の中に認められる。

作品データ

  • カール・フリードリヒ・レッシング(ブレスラウ、1808年-カールスルーエ、1880年)

    《森の墓場》

    1826年9月28日

  • 縦1.12m、横1.63m

  • 1999年、ルーヴル友の会に贈られたジャック・モロー(1906-1998年)の遺贈から取得

    R.F. 1999-10

  • 絵画

    リシュリュー翼
    3階
    ドイツ、ロシア 19世紀前半
    展示室E

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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