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作品 《水浴する女》または《水に入るニンフ》

彫刻部門 : 17-18世紀のフランス

《水浴する女》または《水に入るニンフ》

© 1994 Musée du Louvre / Pierre Philibert

彫刻
17-18世紀のフランス

執筆:
Montalbetti Valérie

ファルコネは、若い娘の中に女が目覚める瞬間を捕らえる。その姿に官能さと羞恥心の双方を彫る。華奢な体の清らかな線、水の中に恐る恐る近寄る足の優雅な姿態が、この水浴する女の少々内気な純真無垢さを喚起する。大理石の繊細な凹凸に肉体の震えが刻まれている。

官能さと羞恥心

彫刻家は水浴前の瞬間を捕らえる。若い娘は水の冷たさを探ろうと足の爪先を寒そうに前に出す。この優雅な姿態は、版画によって広まった(ヴェルサイユの「ヘラクレスの間」等の大装飾を手掛けた)フランソワ・ルモワーヌ作の1724年の絵《水浴する女》に想を得たものである。
若い娘の中に女が目覚める瞬間を捕らえたファルコネは、ここに、以後の自分の作品、そして同世代に影響を与えることになる女性の新しいカノンを定義する。身体は細く伸び、腰は細く、なで肩で胸は膨らみかけたばっかりである。頭は小さく、楕円形の顔が三角形に伸びる。髪型は古代からインスピレーションを得たもので、撫で付けられた髪は、中央に分け目がある。この作品に魅了されたルイ15世の愛妾のデュ・バリー夫人は、1772年、オーギュスタン・パジュにこの髪型での自分の肖像を注文した。
全裸だが、水浴する女は羞恥心を見せる。清らかな線、控えめなポーズ(足を前に出そうと僅かに前屈みになっているが、体は真っ直ぐに留まる)、自然で優雅な腕の姿勢は通俗的になるのを避け、鑑賞者とは一定の距離を保つ。下に向けられた視線は率直さを醸し出す。
しかし、この小立像は冷たくもなく静止した感じもない。腕で横の平衡をとりながら片足に軽く重心を置いたポーズは踊るような動きを与える。ファルコネは特に、肉感を刻み込み、大理石の柔らかな磨き仕上げにより、皮膚の肌理と震える感じを伝える。


数々の複製

《ニンフ》がサロンに出展された1757年には、ファルコネはセーヴル磁器製作所で彫刻部門を率い、より気品のあるジャンルを任せられていた。作品はあまりの大成功に、ファルコネ自身、または他の彫刻家によっても複刻された。その彫刻家の中に、フランドル地方出身で、パリで修行後プロイセンの王室彫刻家となった、ジャン=ピエール・アントワーヌ・タサエールがいる。多くの鋳型による複製も作られ、1758年からは素焼き(ビスキュイ)複製が出回った。
ルーヴルの作品は、ルヴシエンヌのデュ・バリー夫人のコレクション由来のもので、作家自身によって大理石で複刻され、クリストフ=ガブリエル・アルグラン作《水から上がるヴィーナス》と共に置かれ、好対照を成していたものである。革命時接収となったこの小立像は、1855年以前にルーヴル収蔵となった。

彫刻家の葛藤

ファルコネのこの小立像のジャンルでの成功は、ディドロを友人に持ち、道徳的目的を持つべきとする芸術について考察し評論文を書く厳格な彫刻家には不似合いである。これは、自らの野心と注文家との狭間に立つ彫刻家の葛藤を顕わしている。ルイ15世の第一愛妾のポンパドゥール夫人(1721−1764年、王室建築局総監マリニー侯爵の姉で芸術の保護者)の庇護を受けた彫刻家は、装飾的な優雅さを好む宮廷の要求に対応しようと、その作風を変化させたのである。

出典

- REAU Louis, Étienne-Maurice Falconet, Paris, 1922, p. 191-195.

- LEVITINE George, The Sculpture of Falconet, New York, 1972, p. 31-33.

- BRESC-BAUTIER Geneviève, Sculpture française XVIIIe siècle (École du Louvre, Notices d'histoire de l'art, n 3), Éditions de la Réunion des musées nationaux, 1980, n 34.

- Falconet à Sèvres ou l'art de plaire, 1757-1766, Sèvres, Musée national de la Céramique, Éditions de la Réunion des musées nationaux, 2001, p. 92-93.

作品データ

  • エティエンヌ=モーリス・ファルコネ(1716-1791年)

    《水浴する女》または《水に入るニンフ》

    1757年サロン展

    ルヴシエンヌ城デュ・バリー夫人コレクション

  • 大理石

    高さ80.5cm、幅25.7cm、奥行き29.0cm

  • 1794年革命時接収、1855年以前にルーヴル収蔵

    M.R. 1846

  • 彫刻

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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