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《漁》

© 1995 RMN / Gérard Blot

絵画
イタリア絵画

執筆:
Alfandari Agnès

アンニーバレ・カラッチは、兄弟のアゴスティーノと従兄弟のルドヴィコと共にボローニャで美術学校を創設した。こうして彼らは過度なマニエリスムに対する反動で自然への回帰を推奨したのである。人物像と風景が調和した全体を作り上げ、その中ではどちらにも優先順位が付け難くなっている。対の作品である《狩り》と共に、この作品はおそらく扉の上の装飾画であったと考えられる。

連続する漁の小場面

画家は農村風景の中に複数の集団を配し、それらは各々が一つの小さな風俗画を成している。それぞれのグループは写生されたものと思われるが、その後同じ空間の中で芸術的にまとめ上げられている。右側では未だ水に浸かった一人の漁師が、優美に着飾った数人の人々に獲物を勧めている。画面を横切る川岸の中央では、小舟に乗った三人の人物がもう一つの寸劇を繰り広げている。船首に立った男は、鉤竿で小舟を支え、大きな麦藁帽子を被った女性が網を引き上げている。二人の間では男性が大きな編み籠の上に身を屈めて彼らの収穫をより分けているところである。左側遠方では若い男が水に浸かった釣り糸を持っており、その間に彼の仲間は売りに出すための魚を準備している。画家はさらに裸の上半身で梁(やな)を引いている二人の男たちといったその他の活動を背景に描いている。

見る者の視線を誘導する画家

右側で腕を広げて指を差す人物のしぐさが、見る者を作品の中へと引き込んでいる。カラッチは群集を作品の幅一杯に配し、異なる景によって場面が交互に描かれるような構図を組み立てている。こうして見る者の視線は群集から群集へと徐々に移り、細部まで逃すことなく画面の内部を進んでゆくのである。
垂直な木々は、画面を横切り奥で河口へ流れ込んでいる水の大きな広がりに対比している。色彩は空間の明示という重要な役割を担っており、斑点のような白い小さなタッチは水面に活力を与え、青と銀灰色は光が溢れる遠方を浮き上がらせている。前景で水面と隣り合わせて描かれた断崖は、アンニーバレによって頻繁に繰り返し用いられており、その後古典的風景の中でありふれたモチーフの一つとなる。

新たな様式

《漁》とその対作品である《狩り》を描いた時、アンニーバレ・カラッチは24歳であった。すなわち二つの作品は、画家が1584年にローマに向けて発つ前のボローニャ時代の作品と考えられる。これらの絵画の中で、カラッチは漁猟と狩猟といった農村の活動に結びついた異なる時間を描き出そうと専念している。このような主題はアンニーバレが活動していたボローニャ地方における邸宅の装飾に頻繁に認められるものであった。《漁》と《狩り》は、ルネッサンスの巨匠の模範と、自然を直接題材にした研究とを結合した、新たな様式を告げている。この二つの原理はアンニーバレ、彼の兄弟のアゴスティーノと従兄弟のルドヴィコというカラッチ一族が1585年頃にボローニャで開いた美術学校における指導方針を成していた。

作品データ

  • アンニーバレ・カラッチ (ボローニャ、1560年-ローマ、1609年)

    《漁》

    1585-1588年頃

  • 画布に油彩

    縦 1.36m、横 2.55m

  • 1665年、カミッロ・パンフィリによる寄贈

    INV. 209

  • 絵画

    ドゥノン翼
    2階
    グランド・ギャラリー トスカーナと北イタリアの絵画 15‐16世紀
    展示室8

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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