Go to content Go to navigation Go to search Change language

ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《演奏会、歌手とテオルボを弾く女》

作品 《演奏会、歌手とテオルボを弾く女》

絵画部門 : オランダ絵画

《演奏会、歌手とテオルボを弾く女》

© 2004 RMN / Franck Raux

絵画
オランダ絵画

執筆:
Collange Adeline

音楽の練習を描いた優美な場面の中に、音楽的調和と愛の調和との対比が象徴されている。

演奏会

場面はブルジョワ階級の心地よい室内で繰り広げられている。部屋の奥には豪華なタペストリーが掛けられ、テーブルは鮮やかな色彩と幾何学模様が北方画家たちを魅了した東洋風の贅沢な敷物のひとつで覆われている。二人の若い女が小さな演奏会を催している。左側の女はテオルボ(低音弦付きリュート)を奏でる一方、彼女のパートナーは椅子に座り、譜面を辿りながら拍子を取り、歌い始めの部分を伺っているに違いない。一人の若い召使いがビールの入ったグラスを盆に載せて運んでいる。テルボルフは、数年前にピーテル・ヤコプスゾン・コッデといった画家らが流行させた風俗的情景を取り上げているが、ここではその描写はより洗練されている。

静寂の詩

人物は我々とは無縁の世界の中で動き回り、そのひっそりとした空気に守られているかのようだ。室内の装飾は、人物像を際立てるためにきわめて簡素である。かなり控えめな灰色と茶色の色階で描かれた場面の中心で、高音のように、歌い手のまばゆいドレスが椅子の深紅色に強調されて輝いている。テルボルフはマチエールの描写を非常に入念に行っており、ブラウスの薄い黄色とよく合ったスカートの白とグレーの調和にはただ感嘆するばかりである。色階の繊細さは、女性たちの奏でる音楽の絵画による反映のようである。優美に洗練度されたこれらの場面の制作と並行して、テルボルフは、非常に甘美な絵画《読書の練習》(ルーヴル美術館)のような、より日常的な作品も描いている。この「静寂の詩」は、フェルメールによる静謐な絵画の登場を予告している。もっとも、晩年のテルボルフは、このデルフトの巨匠の芸術に無関心ではなかったのである。

ブルジョワ階級の優美な描写

1654年以降、テルボルフは、洗練されたこの種の絵画や、きわめて裕福なブルジョワ階級の家族の肖像画だけにほとんど専念し、軍隊的主題を描くことはめったになかった。しばしば色恋沙汰の暗示を含む、こうした魅力的な室内の場面は、テルボルフが描き出すその優美さを非常に好んだオランダのブルジョワ階級の間で大変な人気を博した。画家はこれらの「流行の主題」を多数描き、自分の気に入ったモチーフ、例えばテーブルに掛かった敷物や、テルボルフの女性像に特徴的な、歌い手の少し顎の張った横顔などを、好んで何度も繰り返し用いた。その作品はとりわけ、この画家の心地よい詩情を好んだ18世紀のフランス人美術愛好家によっても収集された。

出典

- Le Siècle de Rembrandt : tableaux hollandais des collections publiques françaises, Editions de la Réunion des musées nationaux, Paris, 1970, p. 21.

作品データ

  • ヘラルト・テルボルフ

    《演奏会、歌手とテオルボを弾く女》

    1657年頃

  • 木、油彩

    縦47cm、横44cm

  • 1794年、ブリサック公より接収。

    INV. 1901

  • 絵画

    リシュリュー翼
    3階
    オランダ 17世紀中頃 ヘラルト・ダウ
    展示室36

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

チケットを購入する

作品の補足情報

落款:GTB(読解困難)