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作品 《灯火の前の聖マドレーヌ》

絵画部門 : フランス絵画

《灯火の前の聖マドレーヌ》

© 2007 Musée du Louvre / Angèle Dequier

絵画
フランス絵画

執筆:
Kazerouni Guillaume

ロサンジェルス群立美術館、ワシントンのナショナル・ギャラリー、ニューヨークのメトロポリタン美術館に各々所蔵されている絵画が示しているように、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールは、悔悛するマドレーヌの主題を少なくとも3回繰り返して取り上げている。ルーヴル美術館に所蔵されているこの絵は、時期的に最後に描かれており、最も厳格に構成されたものである。

テルフのマドレーヌ

1914年にパリのカミーユ・テルフが所蔵していたこの絵は、様々な波瀾を経てルーヴル美術館に収蔵された。この絵の所有者は作品を売却する際に、悪質な仲介者に依頼してしまったのである。テルフが要求した金額を超えていたにもかかわらず、ルーヴルの申し出は拒絶され、仲介者は最終的にケルンの美術館と交渉を始めて、契約が結ばれた。しかし、この詐欺師は、受納金の一部を自分の取り分として手放さなかったのである。テルフとその相続人が法廷に提出した多数の請願を経て、作品は再びフランスへ返され、第二次世界大戦の爆撃から守るために、ドイツの塩鉱に一時期隠された後、1949年にルーヴル美術館に収蔵されたのである。

悔悛するマドレーヌ

数冊の本と蝋燭の芯を燃やす油の入ったグラスが置かれたテーブルの前に、若い女性が座っている。マドレーヌは瞑想に耽っているところで、その視線は彼女の顔を照らし出す大きな炎に注がれている。彼女は裸足で、左手を顎にあて、頭蓋骨に右手を添えている。頭蓋骨は観者に向けられ、光の効果で輝いている。キリストに自分のなかに宿っていた悪魔を祓ってもらったマグダラのマリアは、頭蓋骨と儚げで震えている小さな炎が想起させる、生命とそのもろさについて思い巡らしているところだ。
悔い改めて聖化した罪深い女は、17世紀以降、聖ヒエロニムスと共に、現世の放棄と悔悛を表わす典型的なイメージとして頻繁に登場するようになった。聖女のこの側面は、マグダラのマリアを「悔悛」の秘跡を擬人化したものとするトレント公会議によって大いに支持され、勧められるようになる。

ラ・トゥールとマグダラのマリア

マドレーヌは、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールが好んだテーマの一つである。似たような構図の図式だが、細部が多くの点で異なる、オリジナルの4枚の絵画が今日知られており、ワシントン・ナショナル・ギャラリー、ルーヴル美術館、ニューヨークのメトロポリタン美術館、ロサンジェルス群立美術館に各々所蔵されている。ルーヴルの絵は、ロサンジェルス群立美術館のものに最も近い。この瞑想のイメージに与えられた強度の他に、光の表現や、例えばグラスの中の油が生み出す拡大鏡のような効果といったオブジェの表現において、画家は一度ならずきわめて見事な技巧を示している。ラ・トゥールがこのテーマを描いた他の作品も、版画や複製を通して知られている。

作品データ

  • ジョルジュ・ド・ラ・トゥール(ヴィック=シュル=セイユ、1593年-リュネヴィル、1652年)

    《灯火の前の聖マドレーヌ》

    1642-1644年頃

  • 油彩、カンヴァス

    縦1.28m、横0.94m

  • 1949年取得

    R.F. 1949-11

  • 絵画

    シュリー翼
    3階
    ル・シュウール《聖ブルーノの生涯》
    展示室24

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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作品の補足情報

卓上に署名:La Tour fec...