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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《真珠の女》

《真珠の女》

© 2009 RMN / Stéphane Maréchalle

絵画
フランス絵画

執筆:
Pomarède, Vincent

この絵は、《モナ・リザ》を画家独自の世界に移し換えたものである。かつては、若い娘の額に浮き出て見える小さな葉が真珠だと思われていた。モデルのベルト・ゴルトシュミットは、コローがイタリア旅行から持ち帰ったドレスを身に纏っている。

フェルメール?

この作品の題は、その由来が未だに判明していないが、ヤン・フェルメールによって描かれたもう一人の若い女性の肖像画を記憶の中に呼び起こす。同じように謎に包まれたモデル、同様の眼差し、そして衣裳に関しても同様の疑問が生じる。フェルメールの作品では、青と黄色のターバンが《青いターバンの少女》の「トルコ風の衣裳」の一部であった。コローの作品では、モデルの衣裳は、イタリアもしくはギリシアの農婦の衣服に想を得ている。そしてもちろん問題の真珠である。フェルメールの絵にははっきりと真珠が認められるのだが、コローの絵における真珠は、おそらく若い女性の頭部の上を覆っている透明なヴェールに付いていて、額にかかっている黒っぽい飾りのことを指しているのかもしれない。

レオナルドとラファエッロ?

額にかかった軽やかなヴェール、座っている若い娘、腕組みしたポーズ、力を抜いた手などからある一つのイメージが浮かび上がってくる。それはレオナルド・ダ・ヴィンチの《モナ・リザ》のイメージである。モナ・リザが風景の前に描かれているという点を除けばではあるが。その一方で、髪形、卵形の顔立ち、衣裳、色調はラファエッロを連想させる。コローの意図するところは一体何であったのだろうか。それを言うのはきわめて困難である。また、《モナ・リザ》が、19世紀初頭までほとんど注目されておらず、ロマン主義の勢力の拡大に伴って、1830年以降ようやく、現在の神話の発端となる関心が芽生えたということを見過ごしてはならない。その後大量の複製を制作することが可能になって、作品を版画におこす必要が生じ、1859年にかの有名なカラマッタによる版画が制作されるのである。

作品データ

  • ジャン=バティスト・カミーユ・コロー(パリ、1796年-パリ、1875年)

    《真珠の女》

    1868-1870年頃?

  • 油彩、カンヴァス

    縦70 cm、横55 cm

  • 1912年、モーリス・オデウーの遺贈配当金からの取得

    R.F. 2040

  • 絵画

    シュリー翼
    3階
    コロー
    展示室73

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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