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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《聖イルデフォンソへのカズラ授与》
《聖イルデフォンソへのカズラ授与》
© 1997 RMN / Gérard Blot
絵画
スペイン絵画
この壮大で見事なパネルは、聖イルデフォンソの奇跡を描写している祭壇画の中央部分を構成しており、15世紀晩年にカスティリャ地方で活動していた画家に帰属されている。作品はバリャドリードの教会からおそらくもたらされたものと考えられており、カスティリャ地方のこの街における旧参事会教会の礼拝堂に聖イルデフォンソが奉献されていること、更には当時聖人の伝説によってスペインに引き起こされた熱烈な信仰がそれを説明している。
聖イルデフォンソの奇跡
8世紀に、トレドの大司教で異端派に対する闘争を先導し、聖母マリアの処女性に関する著作を残したイルデフォンソが、聖母の祝日に起こったと考えられている奇跡の対象となった。伝説は、イルデフォンソが聖堂の戸口を跨ぐや否や、鮮やかな光が祭壇を照らし出し、聖母が突然この高位聖職者の前に現われて、彼に黄金のカズラを授けたと語っている。
作品の場面は、この驚異的な挿話を忠実に再現している。イルデフォンソは王冠を戴いた聖母の前で跪いて祈りを捧げ、天蓋に覆われた見事な玉座の上に座った聖母は、天使の手を借りながら聖人にブロケード織のカズラを差し出している。右側では、聖カタリナ、聖アガタ、聖ルキア、聖アポロニアといった殉教聖人たちの姿が描かれ、その前にはトレドの聖レオカディア、そして前景の玉座に座る聖母の傍らには両手を組み合わせた聖アントニウスが描かれている。
左側には四人の天使が描かれている。一人は見事なカズラを手にし、もう一人は司教冠を差し出している。横向きに立った三人目は正面を向いて右手で金銀細工の重々しい杖を持った四人目の天使に空間を開けている。二人の大天使は各々小さな香壷を手にしており、場面上で香炉を揺り動かしている。
帰属の変更
このパネルを取得した際、作品は直ちに15世紀のスペイン人フランドル画家のルイス・ダルマウのものと考えられた。一方で、その他のカスティリャの作品群との実際の類似性からも、この絵画とカスティリャの関連性が早くから認められていた。専門家の間では「聖イルデフォンソの画家」という慣習上の名前の下に、同じ画家の手による明らかな作品を数点定義することに一致しており、未だ知られていない同一人物がこれら全ての作品を制作したと考えられている。この芸術家は間違いなくトレドとバリャドリード一帯を凌駕していたと思われ、フランドルの古来からの形式を個性的な手法でカスティリャ様式へと解釈し直した。対照的な光の効果や人物像の衣服に見られる折れた襞の数々、顔つきの簡略化された起伏などは、フランドル様式の「スペイン化」を明らかに証明している。
フランドルの影響
フランドル絵画の影響を1428年にフィリップ善良公の婚約者であったポルトガルの若き王女の肖像画を制作するために訪れたファン・エイクの滞在以降といった最も晩年に最も強く受けたのがカスティリャ地方である。世紀半ばには、真のスペイン・フランドル派が生まれることになり、その中心地はバリャドリードおよびブルゴス、パレンシアであった。
同様の主題が、グレコやプラド美術館に保存されている有名な絵画のためにムリーリョによって取り上げられており、更にはベラスケスもセビーリャの大司教宮殿の絵画の中で用いられている。
出典
- RESSORT Claudie , GERARD POWELL Véronique, Catalogue des écoles espagnole et portugaise, musée du Louvre, Editions de la Réunion des musées nationaux, Paris, 2002.作品データ
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聖イルデフォンソの画家(15世紀末カスティーリャで活動(トレドおよびバリャドリード))
《聖イルデフォンソへのカズラ授与》
1490-1500年頃
バリャドリードの教会中央祭壇画
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油彩 木(森松材)
縦2.30m、横1.67m
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パリおよびケルンの古美術商ブルジョワ兄弟コレクション1904年、ブルジョワ売り立てでケルンの公証人クリング氏の仲介により取得
R.F. 1537
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ドゥノン翼
2階
ウゲット 15‐16世紀のカタルーニャとカスティーリャの絵画
展示室28
来館情報
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)
休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
