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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《聖ドニの祭壇画》

《聖ドニの祭壇画》

© 2007 Musée du Louvre / Angèle Dequier

絵画
フランス絵画

執筆:
Pomarède Vincent

三位一体の加護の下に設立された、ディジョン近郊にあるシャンモルのカルトジオ会教会のために描かれた作品である。1416年の支払い記録から、この祭壇画は、1415年にブルゴーニュ公ジャン無怖公の宮廷画家となったアンリ・ベルショーズによって完成されたことが分かっている。父なる神と聖霊に伴われた十字架上のキリストの左右には、聖ドニが牢獄でキリストの手から最後の聖体拝領を受ける場面と、その聖ドニがルスティクスとエレウテリゥスと共に殉教する場面が描かれている。

華麗な宮廷

ブルゴーニュ公国の宮廷は、14世紀末から15世紀初頭にかけてヨーロッパで最も華やかな宮廷として繁栄した。フランス王ジャン2世善良王の息子であるフィリップ豪胆公(1342-1404年)は大々的な芸術庇護政策を展開し、その成果は、豪胆公の逝去後1415年頃に完成したディジョン近郊にあるシャンモルのカルトジオ会教会に認められる。フィリップ豪胆公とその息子ジャン無怖公(1371-1419年)は、ジャン・ド・ボーメッツといったアルトワ出身の画家や、ジャン・マルエルやアンリ・ベルショーズといったオランダから来た画家を宮廷に召し抱えた。この3人の画家の作品は、ルーヴル美術館のコレクションにも収蔵されている。

奥行きと力強さ

そこかしこに金が用いられているという点においてとりわけ中世の美学にいまだ忠実であるものの、この祭壇画は、新しい絵画上の関心を物語る幾つかの写実的なアクセントによって見る者を驚かせる。死刑執行人の人物像は、造形的な力強さに満ち、それまでに見られないほど容貌の正確な特徴が描き込まれている。豊かな金地の背景によって強調された多彩な色遣いも見事で、キリストと聖人のマントに施された強烈な青色が支配的である。中央に配された十字架上のキリストが父なる神と聖霊によって示されているのに対し、聖ドニの生涯にまつわる2つのエピソードは十字架の左右に描かれている。左側には、キリスト自らの手から最後の聖体拝領を受ける聖ドニの姿が描かれ、右側には、2人の弟子ルスティクスとエレウテリゥスと共に斬首される聖ドニの殉教の場面が描かれている。トゥールの聖グレゴリウスによると、聖ドニはガリアの福音伝道家で、最初のパリ司教(250年頃)となった人物である。モンマルトルで斬首された聖人は、その後自分の首を拾い上げたと言われ、殉教の持物(じもつ)である自らの首を持った姿で頻繁に描かれている。

国際ゴシック派

《聖ドニの祭壇画》は、1416年以前にディジョン近郊にあるシャンモルのカルトジオ会教会のために注文された作品で、おそらくブルゴーニュ公ジャン無怖公の宮廷画家で、国際ゴシック様式を代表する最後の画家であるアンリ・ベルショーズによって描かれたものと考えられている。作品は、ルーヴルの旧学芸員でフランス国立美術館連合の会長であったフレデリック・レゼ(1815-1890年)から、1863年ルーヴル美術館に寄贈された。

作品データ

  • アンリ・ベルショーズ

    《聖ドニの祭壇画》

    1415-1416年

  • 板からカンヴァスに転写

    縦1.62 m、横2.11 m

  • 1863年、フレデリック・レゼによる寄贈

    M.I. 674

  • 絵画

    リシュリュー翼
    3階
    アンリ・ベルショーズ
    展示室3

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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