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作品 《聖ヒエロニムスとライオン》

工芸品部門 : ルネサンス

《聖ヒエロニムスとライオン》

© 1990 RMN / Daniel Arnaudet

工芸品
ルネサンス

執筆:
Sophie Baratte

この蝋型鋳造法をもって制作された群像は、玉座に座る聖人司教が、彼を見つめる小さなライオンの足から、とげを抜いてあげているところを表わしている。この挿話は、キリスト教の教父、聖ヒエロニムスに関するものである。この作品の作者は、ドナテッロの教え子であり後継者であったパドヴァの彫刻家、バルトロメオ・ベッラーノ(1437年頃‐1496年頃)であると推定されている。これは、同様の作品群のうち知られている唯一の作品である。

主題

聖ヒエロニムス(347-420年)は、西方カトリック教会の四大博士の一人である。ヴェーネト地方で生まれ、ローマで学び、聖ダマスス法王の命で、ヘブライ語の原書を基にした聖書と、70人訳聖書のギリシア語版の、ラテン語への翻訳を担った。彼の翻訳したものは『ウルガタ』と呼ばれる。ヤコブス・デ・ウォラーギネの『黄金伝説』によると、ある日聖ヒエロニムスが彼の修道院の修道士に聖書を説いていると、傷ついたライオンが現れ、その傷ついた足を聖ヒエロニムスが治してやったという。この挿話は、ヒエロニムスに名前がよく似た、5世紀のパレスチナの隠修道士、聖ゲラシムスの人生から借用されたものである。

群像

この小型の群像は、ピラミッド型の構造をもっている。聖人の足元には、聖書の翻訳を想起させる本、そして枢機卿の帽子がある。枢機卿の帽子はカトリック教会の博士の地位をほのめかすものであるが、実はヒエロニムスはダマスス法王の秘書でしかなかった。そのたてがみが示すように、大人のライオンは、小さな犬ぐらいの大きさで表現されている。この人間と動物の2体の像は、お互いをじっと見つめ合っている。髭を生やした修道士の、重くやわらかな衣服が、この像の人間的な面を強調している。

バルトロメオ・ベッラーノとパドヴァのブロンズ像

パドヴァの彫刻家、ドナテッロの教え子で後継者のバルトロメオ・ベッラーノがこの作品の作者であると推定されているが、それは、資料に裏付けられた作品、パドヴァの聖フラン
大学都市パドヴァは、ウィルギリウスの故郷であることを誇りにしていた。パドヴァは人文主義の重要な中心地であり、1440年にはドナテッロを迎え、彼の作品、磔刑像と祭壇の装飾が、聖アントニウスをまつる聖堂(サント)に収められている。

作品データ

  • バルトロメオ・ベッラーノ(推定)

    《聖ヒエロニムスとライオン》

    1490‐1495年頃

    イタリア、パドヴァ

  • 黒古色のブロンズ

    高さ25cm、幅14cm、奥行き20.50cm

  • 1919年、ギュスタヴ・ドレフュスを追悼して、夫人と子供たちによる寄贈

    OA 7250

  • 工芸品

    リシュリュー翼
    2階
    リッチオ
    展示室12

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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