Go to content Go to navigation Go to search Change language

ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《聖ベルナルドゥスの幻視》

作品 《聖ベルナルドゥスの幻視》

絵画部門 : オランダ絵画

《聖ベルナルドゥスの幻視》

© 2008 Musée du Louvre / Angèle Dequier

絵画
オランダ絵画

執筆:
Guillaume Kazerouni

15世紀末に北方ヨーロッパで大変広まった、この表現力豊かな図像表現は、聖ベルナルドゥスの熱狂的なマリア崇拝を示すものである(神の子イエスを介した霊的な糧である聖母の乳、すなわち人類の母である聖母マリア)。画家の若年期、1505-1510年頃の作品であり、メムリンクおよびケルン派の影響が伺われる。

聖ベルナルドゥス

ベルナール・ド・クレルヴォー(1090-1153年)は、12世紀にシトー修道会を改革した修道士である。1170年に列聖され、その生まれ故郷ブルゴーニュの守護聖人となった。その活動の中には、クレルヴォー大修道院の設立、教皇に仕えたその宗教的威信の大きさ、さらには聖母マリア信仰の重要な発展が挙げられ、彼はその著書の中で処女懐胎を熱心に称揚している。彼の影響によってシトー会系の全ての教会は聖母マリアを守護聖人としている。ルーヴルの作品における図像表現は、聖人の備える人間性を正確に伝えている。半身像の聖人は、聖母と、クッションに座ってロザリオで遊ぶ神の子の前で祈りの姿勢を取っている。聖母は片方の手を露になった乳房の上に添え、授乳の奇跡を示しているものと思われる。というのも、聖母が聖人の前に現れた際、聖人の唇はイエズスに授乳した乳の滴で湿っていたという。

作風の問題

豊富な引用が認められる作品からは、ヨース・ファン・クレーフェの持つ豊かな教養を理解することが出来る。作品の主題は、ドイツ北部の画家達(例えば15世紀後半のケルン派)が好んで用いたテーマの一つである。画家はおそらく、これらケルン派の作品に着想を得たものと思われる。同様に、幼子イエスの姿と風景の描き方は、当時生まれ故郷のブリュージュを広く越えてその絶大な影響をもたらしたメムリンクの作品を彷彿とさせている。

風景

場面は、窓を通して、その奥に中世の教会が見える背景の景色へと開けている。こうして作家は作品にさらなる奥行きを与え、消失点を作り出している。同様の構図が、ファン・エイクの《ロランの聖母》といったフランドル画家の多くの作品にも見受けられる。風景画のジャンルは15世紀から北方で飛躍的に発展し、パティニールのような画家の作品によって広くヨーロッパに普及するようになる。

作品データ

  • ヨース・ファン・クレーフェ(クレーフェ?、1485年頃−アントワープ、1540-1541年頃)

    《聖ベルナルドゥスの幻視》

  • 油彩 板

    縦29cm、横29cm

  • 1919年フェリックス・ドワストーによる寄贈

    R.F. 2230

  • 絵画

    リシュリュー翼
    3階
    ネーデルラント 16世紀前半 クエンティン・マセイス、ヨース・ファン・クレーフェ
    展示室9

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

チケットを購入する