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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《謝肉祭の飾り牛の行列》、通称《"復活祭の牛"の行列》
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《謝肉祭の飾り牛の行列》、通称《"復活祭の牛"の行列》
© 1992 RMN / Gérard Blot / Hervé Lewandowski
絵画
オランダ絵画
賞を受けて花の冠を付けられた雄牛の、年に一度の行列であり、ネーデルラントの肉屋組合によって企画準備される祝祭の一場面である。牛の尻に載せられたグラスがはっきり分かるように描かれているところに注目しなくてはならない。そこには同時に、現世の儚(はかな)さの観念も表されている。というのも、人に祝ってもらっている幸福な牛も、間もなく屠られる運命にあるからだ。
謝肉祭の伝統
フィリップス・ワウワーマンがここで描いているのは、謝肉祭の最後の数日に行われる民衆の祝祭、すなわち謝肉祭の飾り牛の行列である。一頭の(去勢された、あるいはされていない)雄牛に街の通りを歩かせ、その牛を四旬節の断食が始まる「灰の水曜日」の前の、謝肉の火曜日に屠るのである。この栄誉のためにはもちろん最も立派な牛を選び出し、その牛をこの日のために木の葉と花の首飾りで飾り立てる。この世の儚さの観念がこの祭りの根底にはある。というのも、人に祝福される幸せな牛も、死を運命づけられているからである。ネーデルラントではこの行列は肉屋組合によって企画されていた。実際に作品の中では、前掛けでそれと分かる二人の肉屋が、恐れを知らない牛に街の通りを歩かせている。
陽気な行列
庶民的な主題を表現するため、ワウワーマンは画趣に富む人物たちのちょっとした陳列を描いている。行列は牛の通過を音で告げる陽気な護衛隊に伴われている。行列の先頭では、「にぎやかな」赤い服を身に着けた演奏家が太鼓をたたき、輪回しの輪を手にした少年がそれに従っている。実際、祭りは子供たちとやじ馬を引き寄せている。例えば、庇(ひさし)の付いた帽子を手で取った農民、幼い娘を連れた女性、馬に乗り、後ろに息子を乗せた男、堂々と近付いてくる牛から逃げ出そうとする、意気地なしの腕白坊主などだ。行列が引き起こす喧騒も、容易に想像することが出来る。例えば、吠えたてる犬、酔っぱらった肉屋たちの歌声(二つのグラスが牛の背中に載せられ、肉屋の一人は三つ目のグラスを一気に飲み干している)に太鼓の轟音が加わっている。
多才な画家
フィリップス・ワウワーマンは、ハールレムの画家の家系において最も有名な人物の一人である。偉大なフランス・ハルスの教えを受け、画家は師の芸術からこの素早く力強い筆さばきを学んだ。この作品は、ワウワーマンの多彩な才能を最もよく示す作品である。それはすなわち、際立った表情をもつ人物像を見事に、限りなく描いた風俗画家、馬の画家(画家活動の中で、彼は多数の騎馬行進を描いており、誇らしげに歩む白馬はその一例である)、そして風景画家としての才能である。緻密で優美なデッサンで人物が捉えられている一方、後景の家並みと川に架かる小さな橋は、より軽やかな筆致で描かれ、その明るい金色の色調は、ピーテル・ファン・ラール、通称イル・バンボッチョのようなイタリア風画家達の影響を受けている。呑気で開放的なカーニヴァルの陽気さにぴったりと調和した、この上なく幸福な雰囲気が作品から発散されている。
出典
- RAMADE P., Wouwermans : la Foire aux chevaux de Valkenburg, Rennes, Musée des Beaux Arts (L'oeuvre du mois, vol.4), 1980.作品データ
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フィリップス・ワウワーマン
《謝肉祭の飾り牛の行列》、通称《"復活祭の牛"の行列》
1650-1655年
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木、油彩
縦47cm、横41cm
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1783年アムステルダム、ロケによる売り立てにて取得。ルイ16世コレクション。
INV. 1951
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リシュリュー翼
3階
オランダ 17世紀後半
展示室39
来館情報
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)
休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
