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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《郵便広場に到着した乗合馬車》

Arrivée d'une diligence dans la cour des Messageries à Paris

素描・版画
19世紀

執筆:
Goarin Véronique

この素描は、ルイ・レオポルド・ボワイーが1803年に描き、1804年にサロンに出品して鮮やかな成功を収めた絵画のための唯一の全体準備習作である。絵画の方は、1845年にルーヴル美術館に買い上げられた。この素描は、優れた肖像画に加え、政治的・日常的生活の場面を描いた風俗画の専門家として有名であったボワイーの作風をとりわけ代表している。この時代、乗合馬車の到着は、パリの市民生活の重要な出来事と見なされていた。

同時代の証言者

ルイ・レオポルド・ボワイーは、まず肖像画家として大変活躍し、次いで風俗画に関心を抱いた。ボワイーは、その鋭い観察眼のおかげで、ルイ16世の治世下からルイ・フィリップの治世下に及ぶ時代の、政治的・日常的生活の場面を描いた作品において、相当な成功を収めることができた。この素描は、1804年のサロンで大成功を収め、1845年にルーヴル美術館が買い上げた絵画《郵便広場に到着した乗合馬車》のための準備習作である。この場面には、19世紀初頭のパリの市民生活における重要な出来事が描かれている。フランス全国からやって来る乗合馬車は、現在のノートル=ダム=デ=ヴィクトワール通り、当時はモンマルトル通りと呼ばれていたところにあった郵便広場に毎日のように到着しており、広場は大勢の人々でごった返していた。この素描は、正統なやり方で、絵になる一群の旅人や、人足や物乞いが一緒に見える現実の場面を再現している。ここではボワイー自身も、子供に囲まれ、妻を抱き締めている中心的なモティーフとして描かれている。

絵のような素描

ボワイーの素描作品において、絵画の構図のための全体習作は稀である。この素描は、ルーヴル美術館所蔵の絵画のための唯一知られた全体習作である。この素描は、保存状態が完璧で驚くほどみずみずしい感じを与えるため、その技法を堪能することができる。この素描は、完成作の絵画のための最初の構想であり、とりわけ奥の建物と両側の群像において絵画とは違いが見られるものの、きわめて念入りに描かれた高度な習作である。きわめて正確だがしなやかなペンの線描が、背景と人物を堅固にくっきりと描き出しているのに対し、灰色の淡彩と白のハイライトは、ヴォリュームと光を表わし、この素描に絵画的な性格を与えている。

多作な芸術家

ボワイーは、細密画、絵画、素描、版画、さらにはガラス絵といった、あらゆる技法を駆使した。彼は、鮮やかな色合いや光の効果を今日までさえ保つことのできる技法もうみ出している。ボワイーは存命中大変有名であり、その作品は、とりわけ《しかめ面》という題で出版された顔の表情を集めたもののように、版画によって広く普及していた。

出典

- HARRISSE H., Louis-Léopold Boilly, Paris, 1898, n 872.

- PROUTE Paul, Catalogue Géricault, Paris, 1990, n 33.

- SERULLAZ Arlette, "Acquisitions. Musée du Louvre, département des Arts graphiques", in La Revue du Louvre et des Musées de France, 1990, n 6, p. 493.

作品データ

  • ルイ・レオポルド・ボワイー(ラ・バセ、ノール、1761年-パリ、1845年)

    《郵便広場に到着した乗合馬車》

    1803年

  • 青い紙に、黒チョークで下絵、ペンと褐色インク、灰色の淡彩、白のハイライト

    縦37 cm、横52 cm

  • 1990年に購入

  • 素描・版画

    保存上の理由により、当部門の作品は常設展示室では展示されていません。

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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