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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《鏡の前の女》
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《鏡の前の女》
© 2010 Musée du Louvre / Martine Beck-Coppola
絵画
イタリア絵画
若きティツィアーノの古典主義的色彩によるこの傑作では、構図と色彩の調和が女性美を高めている。ティツィアーノはここでヴェネツィア絵画の特徴である理想的女性像の範型を描いている。二つの鏡のうちひとつは男性によって差し出され、若い女性が自分の正面と背後を見ることができるようにしてある。ジョルジョーネ自身が考え出したこの鏡像という主題は、画家の技巧の高さを見事に際立てている。
古典的な構図
身繕いをしている所を捉えられた夢見がちで官能的なヴェネツィアの若い女が、片手で自らの髪を、もう片方の手で香水瓶を持っている。正面を向いて立っている彼女は、つりひもの付いた緑色のドレスの下に大きく胸元が開いた襞つきの白いブラウスを着ており、そのため左肩が露になっている。彼女の傍らには赤い胴衣を着て髭を生やし、正面と背後から彼女に二つの鏡を掲げた男が居合わせている。狭まった枠組みの中では、二人の姿は画面全体を占めている。調和のとれたリズム感のお陰で古典的な構図が明確に読み取れ、そこでは各々の姿態が互いに呼応し合っている。こうして顔の楕円形と鏡の円形が、露になった腕の曲線、右袖、肩と襟ぐりの丸みに対応している。
ヴェネツィア芸術への賛歌
前景の縁の小物や鏡などを用いている点で、ティツィアーノは未だ師ジョルジョーネに近いが、鮮やかな色を用いた豊かな色階や、影の中に佇む男性の赤い衣服に認められるような明暗法の効果の絶妙さによっては、師から遠ざかっていると言えよう。若年期のこの絵画は、女性肖像画に対するティツィアーノの関心を示しており、画家は1510-1520年にかけてそのさまざまな魅力を繰り返し描いている。傾げた顔、青い目、明るい肌、露になった肩、解かれて波打つ金髪などは、全て16世紀初頭のヴェネツィアにおける理想的女性像を定義している細部描写である。当時流行していたこの主題はパルマ、ボルドーネ、サヴォルドといった数多くの芸術家を魅了することとなる。
作品データ
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ティツィアーノ・ヴェチェッリオ、通称ティツィアーノ(ピエーヴェ・ディ・カドーレ、1488-1489年-ヴェネツィア、1576年)
《鏡の前の女》
1512―1515年
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画布に油彩
縦99cm、横76cm
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ルイ14世コレクション
INV. 755
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ドゥノン翼
2階
国家の間エントランス 16世紀のヴェネツィア絵画
展示室7
来館情報
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)
休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
