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《陽差し》

© 2007 Musée du Louvre / Angèle Dequier

絵画
オランダ絵画

執筆:
Collange Adeline

この絵の素晴らしい表題は、19世紀初頭に遡る。作品は1660年代の制作と推定され、画家の傑作のひとつに挙げられる。彼には珍しい試みである、強調されたパノラマ的なこの作品は、少なからずレンブラントの広大な景色と比肩している。水浴中の人物像を、(見事な思い付きであるが)ワウワーマンによるものとする説もしばしば伺える。

理想化された風景

ヤーコプ・ファン・ロイスダールは、絶妙な対角線上(雲、河、丘)に組み立てられた、ゆったりとした眺望を思い描いている。画家は、小さな橋とブレデロード城(ハールレム近郊)の廃虚、風車、ヘルダーラントもしくはラインラントの丘など、実際のさまざまなモチーフを組み合わせることによって、この光景を作り上げている。作品は、画面の3分の2を占める巨大な空に向かって広がっている。水浴中の人々や、赤い衣服を纏った生き生きとした騎手などのごく小さい人物像が、この広々とした風景を活気づけている。作品は、当時ヨーロッパ絵画界を風靡した、理想化された風景画の流行を反映している。

非常に絵画的な日の光

かつて《雨上がりの太陽の印象》と名付けられていたこの絵画に、《陽差し》という、その後広く知られるようになるタイトルが付けられたのは、19世紀になってからのことである。実際、そこでは太陽が影と光を交互に作りだしながら、作品の空間を見事に編成している。光線は力強く麦畑を照らし、輝く黄色が緑や青みがかった灰色の全体的な色階の調和と対比を成している。光はゆっくりと静かに動く綿雲の巨大な塊を彫り上げ、作品に雄大で穏やかな活力をもたらしている。遠方にかすかに見分けることが出来るにわか雨の湿り気により、大気は未だに重苦しく感じるが、嵐模様は既に和らいでいる。

レンブラントを参照に

繊細な斜線と半分傾いた廃虚のあるこの作品は、レンブラントの画風、特に《城のある風景》(ルーヴル美術館)に非常に似通っている。一方で、唯一の彩りを加えている小さな人物像たちは、ロイスダールの手によるものではないと考えられている。18世紀に遡るある伝承は、それらがフィリップス・ワウワーマン(1668年死去)によるものと、もっともらしく伝えており、このことから《陽射し》の制作年も1660年代であると考えることができる。この作品は、画家の他の作品とは異なっており、その画家活動の中でも存在であるため、そのことがより正確な年代決定を妨げている。崇高で心を揺さぶるロイスダールの作品の中でも最も有名なこの傑作は、その絵画的な音楽性が、観る者に幻想的な憂いの印象を呼び起こす。

出典

- Le Siècle de Rembrandt : tableaux hollandais des collections publiques françaises, Editions de la Réunion des musées nationaux, 1970, p. 198.

作品データ

  • ヤーコプ・イサークスゾン・ファン・ロイスダール

    《陽差し》

    1660年代

  • カンヴァス、油彩

    縦83cm、横99cm

  • 1784年パリ、ヴォドゥルイユ売り立てにて取得。ルイ16世コレクション。

    INV. 1820

  • 絵画

    リシュリュー翼
    3階
    オランダ 17世紀後半 フェルメール周辺
    展示室38

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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作品の補足情報

落款:J.R