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作品 「エルガスティナイのプレート」

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : クラシック時代のギリシア美術(前5-前4世紀)

「エルガスティナイのプレート」

© 2006 Musée du Louvre / Daniel Lebée et Carine Deambrosis

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
クラシック時代のギリシア美術(前5-前4世紀)

執筆:
Astier Marie-Bénédicte

この彫刻されたプレートはクラシック時代のギリシア美術を語る作品である。それは紀元前447年から432年にかけて、アテナイとその都市の守護神アテナの栄光を称えて建設された巨大な宝庫、パルテノン神殿を装飾していたフリーズに由来する。この作品は、この都市で四年に一回開催される大パンアテナイ祭の重要な場面の一面を描いている。そ二人の神官と、アテナに捧げるぺプロスを折る作業を任された若い娘達である、六人のエルガスティナイが列を成し神々の集会に向かって歩いている。

パンアテナイア祭の行列

この浮彫は1789年、アテネのアクロポリス上のパルテノン神殿の麓にて、ルイ=フランソワ=セバスチャン・フォウヴェルにより収集され、1784年ショワズル=グーフィエ伯爵のコレクションとなった。1798年ルーヴル美術館に帰属したこの作品は、パルテノン神殿の列柱の影にて展開する、160メートルの長さのイオニア式フリーズに由来する。神殿というより巨大な宝庫であるこの建物の建築は、紀元前490年から480年の間この都市を荒廃させたペルシア戦争直後のアテナイのアクロポリスに企てられた大工事の一環に属する。ペイディアスは、紀元前447年から432年の間、あらゆる年齢層と出身地の芸術家を集結させた、この広大な工事の指導者である。この連なるフリーズは、大パンアテナイ祭の異なった過程に参加する360人ちかくの人物が描かれている。それらは、音楽を奏でる者、馬の競走、奉納物を運ぶ人物の行列、供犠のための動物を連れた奉仕者の行列などである。女神アテナに敬意を表して四年に一度とり行われたこの祭りの後、エルガスティナイとよばれたアテナイの上流貴族の若い娘たちは、彼女たちが織り上げ、刺繍したぺプロスとよばれる、チュニカのような衣服をその女神に献上した。

ぺプロスの奉納

この行列の最高地点に値する、聖なるぺプロスの献上の儀式は、集結したオリンピアの神々の監視下、この建物の正面である東側の中央に表されている。ルーヴル美術館のプレートは、この最終場面にあたる。それは、アテナの方に歩いてゆく女工達の厳粛な行列を描いている。彼女達は、この儀式の二人の進行係により迎えられている。そのうちの一人は、献酒を行うための脚なしの聖杯、平皿を持っている。後を振り返っている様子の最後方の少女は、彼女の後方にいる少女と共に香炉の重い荷物を持っている。この続きとなる、その破片はロンドンの大英博物館に保管されている。無着色のこの浮彫の背景は当初、青色で、人物像の髪とそれらの衣服の一部は金色と、今日失われた象徴物と装身具である金属の付け加えられた部品により引き立たせられていた。

ギリシアクラシック時代を語る作品

このパルテノン神殿の装飾はクラシック時代のギリシア美術を語る作品である。このプレートは、浮彫の完全な加工技術を物語っている。この彫刻家は、この行列にリズムを与え、浮彫の単調さを断ち切るように、人物を二人組みにさせ、少女の人物像と彼女らとは反対方向を向いた進行係の人物像を対置しながらこの場面を演出した。女工達は、正面、横向き、または斜めを向いた様々な姿勢で表現されている。それらの姿勢は、その行進のまとまりを解体させるとともに、とりわけ手の揺れにより、彼女たちのゆっくりとした歩みを追うように鑑賞者の目を導く。顔の壮言さ、女工の控えめな足取り、彼女達がまとうぺプロスの衣紋の存在のため鉛のように重くなった体の硬さは、これら人物像の優美さをひとつも取り除くことなく、この行事の荘厳さを伝えている。

出典

- HAMIAUX M., Les sculptures grecques, I, 2e édition, Paris, 2001, p. 134, n 126.

- ROLLEY Cl., La sculpture grecque. 2- La période classique, Paris, 1999, p. 91-92, fig. 83.

- JONES-ROCCOS L., "The Kanephoros and her festival mantle", in American Journal of Archaeology, 99, 1995, p. 654-659, fig. 14-17.

作品データ

  • 「エルガスティナイのプレート」

    前445年-前438年の間

    アテネのアクロポリスにあるパルテノン神殿の足元にて発見

  • ペンテリコ産大理石(アッティカ)、高浮彫、付け加えられた部品の跡

    高さ96cm、幅2.07m

  • 1784年コンスタンティノープルの大使ショワズル・グーフィエ伯爵収集、1798年革命接収品

    パルテノン神殿の東側フリーズの破片

    Inventaire MR 825 (n° usuel Ma 738)

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

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水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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