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作品 「フルートの創作の作品群」型のアテナ

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : クラシック時代のギリシア美術(前5-前4世紀)

「フルートの創作の作品群」型のアテナ

© 2006 Musée du Louvre / Daniel Lebée et Carine Deambrosis

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
クラシック時代のギリシア美術(前5-前4世紀)

執筆:
Astier Marie-Bénédicte

この女性像は、サイレンのマルシュアスの横にいるアテナのローマ時代の複製品である。これは紀元前5世紀中期にミュロンにより制作された作品群のうちの一つである。初めて大型彫刻にて表現されたこの主題は、劇作品に関連する。ダブルフルートの創作の伝説によるとこの女神は、この楽器を演奏しているとき、自分の頬の変貌に憤慨し、それを地面に捨てた。それに興味を持った音楽好きのマルシュアスは、笛を手に入れるために近づいた。

ミュロンの作品群

以前フランスで修復された、マザラン・コレクションのこの女性像は、女神アテナである。この作品は、一連のローマ時代の複製品のうちの一つである。そのなかでも最も保存状態のよいものは、フランクフルトに保管されており、それは飾冠が付いた冑を被った頭部を所持している。紀元前5世紀の壺の装飾と、ハドリアヌス帝時代(紀元117から138年)のアテナイの硬貨は、ポウサニアス(『ギリシア誌』1巻24章1節)により記載された、アテナイのアクロポリスの作品群を再現する事ができる。それによればアテネはマルシュアスの横に存在する。大プリニウス(『博物誌』34巻57章)の引用の解釈から、この作品は彫刻家ミュロンに帰属し、そのオリジナル作品は紀元前5世紀中期にさかのぼる。

フルートの創作に関する神話

この作品群は、ダブルフルート創作の神話のエピソードを表現している。ミュロンはこの主題に関する、大型彫刻を制作した初めての彫刻家である。というのもこの主題はそれまで、壺や浮彫装飾に限られていたからである。伝説に語られているように女神は、自分で創作した楽器を演奏しているとき、自分の頬の変貌に憤慨し、その笛を地面に捨てた。それに興味を持った音楽好きのマルシュアスは、笛を手に入れるため踊りながら近づいていった。その発見のおかげで、このサイレンはアポロンよりも優れた音楽家と自負し、神に向かい厚かましくも演奏技術の競争を申し込んだ。敗北したマルシュアスは、スキタイ人奴隷により、生きたま皮剥の刑に処された。紀元前3世紀末のこの彫刻群は、多数のローマ時代の複製品により知られている。その中でもルーヴル美術館に保管されている「刑罰に処せられたマルシュアス」(Ma542)はこのエピソードの悲劇的な展開を描いている。

ミュロンの研究

アテナとマルシュアスで構成された作品群はクラシック時代の初期の彫刻家の研究の印を表している。紀元前460年頃に活動していたミュロンは、多くのローマン・コピーで知られる有名な「円盤を投げる人」の作者でもある。彼は、演出がかった彼の嗜好に役立てるため、厳格様式の技量を大いに発揮した。そしておそらく選択された主題はある劇作より着想を得ている。彫刻家は、動作と人物の表現の豊かさを重要視した。フルートがもつ重要な役割を中心にした作品群自体の構成は、そこに表現された劇的一瞬が放つ緊張を強調するかたちで形成されている。作品群は、二人の中心人物の対比方法により配置されている。アテネの体の線は垂直なのに対し、マルシュアスは斜めであり、生き生きとした女神の簡素なペプロスに対しサイレンの獣のような裸体、そして道徳につながる力量、知恵の一面に対しもう一方は肉体的な一面を持っている。

出典

- SCHAUENGURG B. & K., "Torso der Myronischen Athena", in Antike Plastik, 12, 1973, p. 51, n 5, pl. 52-53.

- SAUER B., "Die Marsyasgruppe des Myron", in Jahrbuch des Kaiserlich Deutschen Archäologischen Instituts, 23, 1908, p. 131, n A, fig. 3-4.

作品データ

  • 「フルートの創作の作品群」型のアテナ

    ローマ皇帝時代の作品(紀元1世紀前半?)

    イタリア

  • 丸彫;付け加えられた跡、ペンテリコン産の大理石(アッティカ)

    高さ1.46cm

  • 旧ルーヴル美術館収集品

    Inventaire MR 200 (n° usuel Ma 2208)

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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