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作品 「普段の食事用」瓶入れ

工芸品部門 : 18世紀:新古典主義

「普段の食事用」瓶入れ

© 2005 Musée du Louvre / Peter Harholdt

工芸品
18世紀:新古典主義

執筆:
Muriel Barbier

この瓶入れはルイ16世の治下、「ゴブレ・デュ・ロワ」という、王族の食卓用のパンや果物、飲み物を管理していた機関のための食器類の一部として制作された。その食器類は1782年に注文されたが、納入は1790年までに分割して行われ、そのおかげで、王立セーヴル磁器製作所は革命の混乱の中でも活動を続けることができた。「普段の食事用」瓶入れの形は、ジャン=クロード・デュプレシスによって考案された。このルーヴルの瓶入れにはジュヌヴィエーヴ・タヤンディエが絵付けをした。

「普段の食事用」瓶入れ

瓶入れは、砕いた氷で葡萄酒の瓶を冷やしておくための、飲み物用の食器として使われる。「普段の食事用」瓶入れの形状はジャン=クロード・デュプレシス(1774年に死亡)が、1750年代初めにヴァンセンヌ磁器製作所で創作したものである。ルーヴルのこの作品の型は円筒状で、金色に塗られた太めの細帯に持ち上げられた、円形の小さな台に乗っている。金の二重線で飾られた旋回した取っ手が二つついており、また大きく開いた口は、一列の金色に塗られたオオカミの歯と呼ばれるギザギザの装飾が施されている。この型はセーヴルで根強い人気があり、1790年代まで使われることになる。ルーヴルの瓶入れの底は、いつかは不明だが、穴をあけられており、それはおそらく植木鉢を隠すための入れ物に変えるためであったのだろう。

ゴブレ・デュ・ロワ

ゴブレ・デュ・ロワはメゾン・ブーシュ(王の食卓を管理していた機関)の7つの部の一つである。「ゴブレ(もともとはコップの意)」は、キュイズィーヌ・ブーシュ(王が食べる料理を管理していた機関)とともに、王や王の家族の食卓のみを担当するブーシュ・デュ・ロワ(王の食卓)に属していた。「ゴブレ」の役人たちはまたそこから二つのグループに分かれ、そこにはそれぞれ料理長が一人おり、そのまた下には、部分別に従事する12人の料理人と助手と監視人がいた。すなわち「ゴブレ」の中には、一方にパネットリー・ブーシュ(王の食卓用具を並べ、パン、塩、テーブルクロスやナプキン、果物を管理していた機関)があり、もう一方にはエシャンソンヌリー・ブーシュ(王の飲み物や冷菓を管理していた機関)があった。したがって、「ゴブレ・デュ・ロワ」の食器類は、主に冷たい飲み物やアイスクリーム、シャーベット、酒類を入れるために使われていた。

ジュヌヴィエーヴ・タヤンディエによる装飾

「ゴブレ・デュ・ロワ」の食器類は、1782年にルイ16世がヴェルサイユ宮殿のために注文したものである。1783年から数回にわたって王に納入された。ルーヴルの瓶入れは1783年に届けられた16個の瓶入れの一つである。その年には合計で588点の食器が届けられた。1786、1787、1788、1790年には、追って多くの作品が納入される。絵付師のジュヌヴィエーヴ・タヤンディエは、花専門の絵付師ヴァンサン・タヤンディエ(セーヴルで1774年から1778年に現役)の妻で、この瓶入れの装飾を手がけた。膨らんだ部分は、自然に描かれたヤマルギク(カーネーション)の葉飾りが施され赤い細帯に巻きついている。これらの食器類はすべて同じ装飾がなされている。また、ルーヴルにはティエールコレクションの中に保蔵されている食器類があるが、それは1786年にジャック・フォンテーヌが絵付けをした砂糖入れが一つ、1788年にマリー=アンヌ・ジェラールが装飾をした皿が一枚、同じくジュヌヴィエーヴ・タヤンディエが1788年に制作したグラス入れが一つと1790年のコンポート皿が一点である。

出典

- Nouvelles acquisitions du département des Objets d'art (1995-2002), Paris, RMN, 2003, p. 150.

- Versailles et les tables royale en Europe, Catalogue d'exposition, Versailles, 1993, p. 292.

作品データ

  • ジュヌヴィエーヴ・タヤンディエ

    「普段の食事用」瓶入れ

    1783年

    ルイ16世の「ゴブレ・デュ・ロワ」の食器類

    王立セーヴル磁器製作所、フランス

  • 硬磁器

    高さ18.5cm、幅26cm、直径20.5cm

  • 1999年、ジョン・ホワイトヘッド氏による寄贈

    OA 11927

  • 工芸品

    リシュリュー翼
    2階
    エリーズ・ドーヌ=ティエール
    展示室74

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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作品の補足情報

彩色の焼印:赤色で、組み紐文で二重のL; 「ff」 の文字 と1783の年号、 硬磁器の焼印(王冠)、部分的に消えた画家ジュヌヴィエーヴ・タヤンディエの焼印(白百合の紋)