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作品 アウグストゥス帝(紀元前27年から紀元14年統治)

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : ローマ美術

アウグストゥス帝(紀元前27年から紀元14年統治)

© 1987 RMN / Les Frères Chuzeville

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
ローマ美術

執筆:
Lepetoukha C.

このアウグストゥスの肖像の頭部は、プリマ・ポルタにあったリウィアの邸宅で発見された紀元前20年に制作されたとされる胴鎧の肖像と同じ種類のものである。この肖像は17世紀より、一般的にハドリアヌス帝の時代とされる布で覆われた体と組み合わされている。この肖像は、ローマに平和をもたらした彼の美徳を賛美するため、理想的ギリシャ古典主義と共和時代の真実主義的傾向が結び合わさった、アウグストゥス古典主義美術のこの上ない例である。

合成された作品

ルーヴル美術館は様々な外観や年齢で表現されたアウグストゥス帝の肖像をいくつも所有している。この肖像は彼が四十台の頃のものである。トーガに覆われた体は本来のものではなく、元の肖像より後に制作されたものと見なされる。たっぷりとした滑らかな衣紋の加工技術は、ヘレニズム美術を思い浮かばせるがハドリアヌス帝の時代の作品と見る者もいる。この組み合わせはこの作品がべネチアのジュスティニアーニ・コレクションの中の一つであった18世紀に行われたと思われる。この作品が1780年にローマ教皇コレクションに収蔵されたときには、この肖像はすでに現在の作品の形で現れていた。そして1797年のトレンティーノ条約にてこの作品は他のローマ教皇コレクションと共に接収されフランスに渡った。しかし1815年のナポレオンの敗退後にもこの作品はイタリアに返還されることなく、アントーニオ・カノーヴァ作ナポレオンの巨像と交換され、最終的にパリに留まることになった。

アウグストウス帝(紀元前27年から紀元14年)

輪郭はいくつものアウグストゥス帝の肖像に匹敵するものである。というのも、わし鼻、際立つあご、眼球とまぶたに影を落とさないに下部に位置したきれいな弧を書いた眉毛の上にある高い額が際立つ、はっきりした横顔の輪郭を確認できる。とても特徴的なのは、眉毛の上にあるペンチ形とフォーク形をした前髪であり、これは彼の印となる髪形である。この種の肖像はプリマ・ポルタの彼の妻リウィアの邸宅にて発見された、紀元前20年頃に制作された胴鎧を着たプリンケプスのものに類似する。パルティア王国との平和を確固とした直後のアウグストゥス帝は、ここでは平和をもたらした者の大いなる栄光を表現した形で現れている。

アウグストゥス式古典主義と政治的役割

この肖像はユリウス・クロウディウス時代の肖像の主な特徴であった古典主義の美的感覚を明らかにしている。
共和時代の真実主義的傾向の跡が個性化された輪郭の中に表れているが、それは容貌の理想化により目立たなくされている。ギリシャ古典主義から取り入れられた、満遍なく光を帯び、強縮はしていないが厳しい表情をしたはっきりと構成された顔立ちは、ローマの指導者の権限と能力を高め、彼に超人間的気品を与える。肖像の芸術は、身体の完全な類似性を与えることに執着せず、道徳を広める君主の観念形態のために役立った。

出典

K. de Kersauson, Catalogue des portraits romains, I, Paris, 1986, n 37, p. 86.
D. Boschung, Die Bildnisse des Augustus, Berlin, 1993, n 151, p. 170.

作品データ

  • アウグストゥス帝(紀元前27年から紀元14年統治)

    頭部は紀元前20年頃、襞が寄せ集まった布で覆われた体は紀元2世紀前期

    ヴェレトリ(イタリア)

    ローマ(イタリア)?

  • 大理石、丸彫

    高さ2.07m

  • 旧ジュスティニアーニ・コレクション、旧ローマ教皇コレクション、1797年ナポレオン接収品(トレテンティーノ条約、)、1815年交換

    Inventaire MR 100 (n° usuel Ma 1212)

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

    ドゥノン翼
    1階
    ギャラリー・ダリュ ボルゲーゼの剣闘士
    展示室B

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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