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作品 アクティウムのクーロス像

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : アルカイック時代のギリシア美術(前7-前6世紀)

アクティウムのクーロス像

© 1996 RMN / Hervé Lewandowski

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
アルカイック時代のギリシア美術(前7-前6世紀)

執筆:
Lepetoukha Charlotte

アルカイック時代、彫刻家の人物像への関心に結びついた神殿の発展は、石製彫刻の革新に関与することになる。それは特に、厳格な慣習に従った、宗教的背景に使用され、理想的な若さを表現したクーロスの型のなかに見受けられる。おそらくナクソス島の工房で作られたこのクーロス像は、しかしながら各工房独自の様式の存在を証明している。

型が変化しないクーロス像

紀元前7世紀末、理想的な裸体をもつ若い男性像を表現したクーロス型は、キクラデス諸島にて出現した。それは、その女性版の対であるコレーとともに、紀元前5世紀初頭までギリシア彫像の主要な型となった。神殿に置かれる目的のもの、または死者の墓の印となるこの彫像は、その表現の保守主義を説明する、宗教的役割に応じている。アルカイック時代の間、常に、男性裸体の姿、体の線に沿った腕、左脚のみが前進する、完全な線対称の体を繰り返した。首の付け根から膝まで保存されているこの彫像は、この構図を完全に尊重している。この作品が、アクティウム(ギリシアの西岸)のアポロンの神殿にて発見された事は、その奉納的な役割を示すが、これが神または奉納者を表現したものかどうか明確にする要素はない。

肉体の進化

クーロスの制作を制限する規則にも関わらず、ギリシア美術に特徴的な、競争心に駆られた彫刻家たちは、筋肉、骨組、現実により近い表現方法などの概念を、完全なものにすることをやめる事はなかった。それらは、線刻により示された筋肉をもつ、とても様式化された表現から、ボリュームのある肉体の表現と、より読み取りが容易な人体に徐々に近づいた。しかしながら、このより自然な表現への関心に対する、2つの例外が明るみになる。それは、髪の様式化と片脚の前進にも関わらず片方の腰を前に出すポーズが無いことである。アクティウムのクーロスには、図形のような胸部の曲線と、空想的な腹部の分離線などに見られる、装飾への関心が未だ明確に表れている。しかし特に胸部のモデリングの加工は、同じくアクティウムで発見された、より古いクーロスよりも感受性に富んでいる。そしてそこには、大理石彫刻に対する慣れが見られる。この彫刻家は腿から両腕を離す技術を自由に使用した。その理由とこの種の他の人物像との比較から、Ma683のクーロスは、紀元前550年代に位置される。

地方の特性

アルカイック時代の間、クーロスの構造が固定していたなら、それは、お互いに区別をつけることを望んでいたためか、各都市で発展した決められた様式により変化していた。このクーロスは、おそらくアクティウムの地方で彫刻されたものではない。というのもそこには大理石の採石場はなく、主要な工房が知られていないためである。ナクソス島(キクラデス諸島)で制作されたクーロイ像と同じ成分の、白い大粒の大理石との類似は、伝統的にこの作品をこの島の制作品とする。アクティウムとこの島の隔たりは、キクラデス諸島とこれらのギリシア大陸の都市との、貿易の大いなる活発さに由来する。

出典

- MICHON E., "Torses archaïques en marbre provenant d'Actium", in Gazette Archéologique, 11, Paris, 1886, pp. 235-243.

-  DEONNA W., Les Apollons archaïques, Genève, 1909, pp. 127-13O.

- RICHTER G., Kouroi, Londres 1960, pp. 75 et 85.

- CHARBONNEAUX J., Grèce archaïque (620-480 av. J.-C.), Paris, 1968, p. 128.

 - PEDLEY J. G., Greek Sculpture of the Archaic Period : The Island Workshops, Mainz, 1976, p. 33, n 18.

- Hommes et dieux de la Grèce, catalogue d'exposition, octobre-décembre 1982, Bruxelles, n 8, pp. 44-45.

- HAMIAUX M., Les Sculptures grecques, t.I, deuxième édition, Paris, 2001, n 72, pp. 78-79.

作品データ

  • アクティウムのクーロス像

    紀元前550年頃

    アクティウムのアポロン神殿(アルカナニア、ギリシア)

    ナクソス島(?)

  • 大理石、丸彫

    高さ99.5cm

  • 帰属:1974年イオアニナ駐在のフランス領事シャンポワゾの発送品

    Ma 687

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

    シュリー翼
    2階
    七つの暖炉の間
    展示室74

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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