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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>アッシュルナツィルパル2世王(紀元前883-859年)と彼に従う従臣
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アッシュルナツィルパル2世王(紀元前883-859年)と彼に従う従臣
© 1995 RMN / Hervé Lewandowski
古代オリエント美術
メソポタミア
アッシリアの王アッシュルナツィルパル2世(紀元前883年-859年)とその従臣を表すこの浮彫断片は、アッシリアにあるニムルド王宮の内外の壁を飾る浮彫模様の一部である。 この二人の人物は、新アッシリア美術の特色である構図の真中心に描かれ、そこでは、高官たちが列を成し、王を中心とする対象に向かって行進が集まる構図がとられる。
メソポタミア建築における革新
アッシリアのニムルド王宮から出土したこの浮彫は、オルトスタットと呼ばれる日乾煉瓦の壁面地をおおっていた石製パネル装飾である。この使用は、紀元前2千年紀、シリア北部で、また、新ヒッタイト時代(1千年紀初頭)にトルコで知られていたが、この建築装飾形式は、9世紀、アッシュルナツィルパル2世の治世からアッシリアにとり入れられる。オルトスタットは、基礎壁に張り詰められ防壁の役割も兼ね、そのようにして幸いにも記念建造物の保護に有利に働いていた。また、それは、王家の称美を具象化する浮彫の支持材としても利用され、そこにはまた新アッシリア美術特有の王の偉業が記述されるという、その宣伝目的に寄与する碑文でおおわれていた。
王と従臣
このオルトスタットは、アッシュルナツィルパル2世に造営されたカルフと呼ばれる新都で、彼が築いた北西宮殿の王座室の壁を飾っていた浮彫の一部である。近年行われた宮殿工事のお蔭で復元が可能になり、人面牡牛に護られた王が、重々しい宝飾品や猿などの貢ぎ物を運ぶ代表団を迎えているところが窺える。
杖を持ち弓を押さえる王は、行列を引見している。王は、アッシュルナツィルパル2世の治世から登場した小さな円錐が載せられ、そこからリボンが垂れ下がる円錐台形のアッシリアの王冠をかぶっていている。また、王は髭を生やし、宝石で着飾っている。弓と腰帯に差された剣とは別に、チュニックの上に掛けられた房飾りのある肩掛けの折り目のところに小さな短剣を携えている。
王は、弓を持ちハエ払いで王をあおぐあご髭のない人物に付き従われている。この従臣は、朝貢の場面で常に王のあとにいるが、おそらく宦官(かんがん)であったであろう。宦官を指す用語は、「髭の者」と対照的な「頭の者」という意味が含まれていた。何人かのこれらの人物がアッシリアの権力、特に戦争の分野で要職を占めていたことが知られている。
9世紀の洗練された様式
アッシュルナツィルパル2世の時代には、新アッシリア王宮に装飾規範の確立するのが窺える。架空の動物は門の守衛として、また、石膏質アラバスター製の石板は彫刻を施す支持材として用いられ、そこでは、単一面に場面を配し、これという特徴のない背後に人物が側面から見た姿で表わされ、左右対称の構図がとられている。このようにして、この断片に組み込まれていた行進図のように、王は中央の位置を占めている。事実、浮彫装飾は王家の人物に、神々と人間の仲介として、彼が社会で占める最も重要な位置を与えることをねらっている。王のイメージは、来賓の者に畏敬の念を引き起こさせたに違いないだろう。
この時期の浅浮彫は、洗練された線形様式をもち合わせている。彫刻は、衣装、髪の毛、また肉付けなどの細部まで彫りがつけられる希薄な浮彫(厚さわずか2㎝足らず)に細工する特色がある。碑文は、ニムルドのすべての浮彫にするのが習わしであるように、人物像も含めて帯状に横切って刻まれている。それは、君主の称号を列挙して彼の征服活動を物語る、画一化された文書でつづられている。
出典
- CAUBET Annie, "L'Art assyrien", in Le Monde de la Bible, sept/oct 1993, p. 20, n 84 ; fig.17.- Borne interactive du département des Antiquités orientales, 1993.
- MEUSZYNSKI Janusz, Die Rekonstruktion der Reliefdarstellungen und ihrer Anordnung im Nordwestpalast von Kalhu (Nimrud), Ph. von Zabern, 1981 (Baghdader Forschungen ; band 2).
- PALEY Samuel Mickaël, SOBOLEWSKI Richard P., The Reconstruction of the relief Representations and their positions in the Nothwest-palace at Kalhu (Nimrud) II, Ph. von Zabern, 1987 (Baghdader Forschungen ; band 10).
作品データ
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アッシュルナツィルパル2世王(紀元前883-859年)と彼に従う従臣
前865年頃
イラク、ニムルド、アッシュルナツィパル2世の王宮
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石膏質アラバスター
高さ1.74m、幅2.16m
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1855年、イギリス政府当局寄贈
AO 19851
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リシュリュー翼
1階
メソポタミア:シリア北部 アッシリア ティル・バルシプ、アルスラン・タッシュ、ニムルド、ニネヴェ
展示室6
来館情報
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)
休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
