Go to content Go to navigation Go to search Change language

ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>アッティカ赤像式アンフォラ

作品 アッティカ赤像式アンフォラ

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : クラシック時代のギリシア美術(前5-前4世紀)

アッティカ赤像式アンフォラ

© 2007 Musée du Louvre / Peter Harholdt

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
クラシック時代のギリシア美術(前5-前4世紀)

執筆:
Sophie Marmois-Sicsic

その陶工と画家のサインで知られる赤像式の画家ミソンは、このアンフォラにアッティカ陶器で唯一の情景を装飾した。正面には他の古代人にて詳述された歴史的出来事を表現した。それは紀元前547年にキュロス2世に敗退したリディア王クロイソスが、火刑台に上ったがしかし、アポロンより送られた奇跡の雨により彼は炎より救われたことを物語っている。その反対側はテセウスと彼の友人ペイリトオスによりアマゾンのアンティオペが誘拐されたことを描いている。

火刑台のクロイソス

豪華な贈り物がデルポイとエフェソスの栄光を称える、リディア王クロイソスは、紀元前547年ペルシアのキュロス2世に敗退した。その敗北の責任を取り、その懲罰を受けるべく彼は、火刑台に上った。しかしアポロンより送られた雨が炎を消火した。クロイソスは恩恵を与えられキュロス2世の主な助言者となった。この歴史的挿話は、ピンダロス、バキュリデース、ヘロドトスにより詳述され、ミソンにより描かれたこの挿話は、アッティカ陶器で一例のみ知られている。正面には記載文字により命名されたクロイソスは、イオニア式の柱頭にて装飾された脚をもつ王座に座り、その足は卵形装飾された足置きにのせられている。顎鬚を生やし、王冠を被り、細かい襞が付けられたキトンを身につけた王は、片方の手に王杖をもち、もう片方の手で握られた平皿で荘厳な献酒の動作をし、その液体を垂らしている。エウティモスとよばれる召使は、松明を用いながら交差された丸太でできた火刑台に、敗北した王の献酒を受けながら火をつける。技術面では、斜めの光により浮彫になる素絵の準備下絵から、画家が遭遇した構成の難しさが証明される。というのも修正の跡は、ミソンがはじめ、この王を壺の首の高さにあたるより高い位置に配置しようとしたが、地面を表す帯びを犠牲にし、火刑台の大きさを保ったまま場面の配置の修正をしたことを物語るアンフォラの胴部に表現されている二つの場面は、枠により制限されてはいないが、メアンダー文と十字により構成された地面の帯の上に配置されている。

アマゾンのアンティオペの誘拐

壺の裏面は三人の走っている人物により組み立てられた、より力強い構成による神話の場面を表現している。それはペイリトオスと共に、テセウスがアマゾンのアンティオペを誘拐する場面である。テセウスは、スキタイ人の刺繍された衣装を身に付け、フリギア人の帽子を被ったアマゾンのアンティオペを腕に抱えている。その肩帯型の矢筒と斧を手に持った彼女はテセウスから逃れようと試みる。顎鬚を生やしたペイリトオスは、テセウスのように重装歩兵の身なりで、牡牛を表したエピセモンにより装飾された豪華な盾を振り上げながら仲間の逃走を警護している。

ミソン

アテネに保管されている小型クラテルに記載された、画家と陶工のサインにより知られるミソンは、彼の傑作品であるルーヴル美術館の壺が物語るように、その独創性がとりわけ主題の選択に表れている素絵家である。アッティカ赤像式の先駆者の工房にて学んだ彼は、紀元前5世紀初期、彼のように大型壺の装飾(胴部の太いアンフォラ、小円柱型クラテル、ペリケなど)と簡素で優美な構成に特別な関心をもち発達させた、彼の師匠フィンティアスにとりわけ影響を受けた。

出典

- DENOYELLE Martine, Chefs-d’œuvre de la céramique grecque,  Editions de la Réunion des musées nationaux, 1995, p. 120,n° 55.

- PASQUIER A., Hommage au dessin, mélanges offerts à Roseline Bacou, 1996, p. 30-39.

- Hommes, dieux, héros de la Grèce Antique, Catalogue de l'exposition de Bruxelles, 1982, p. 167-168, n° 99.

作品データ

  • ミソンに帰属

    アッティカ赤像式アンフォラ

    紀元前500年から490年頃

    ヴルチに由来

    アテナイ

  • 高さ59.50cm

  • デュラン・コレクション、1836年購入

    G 197

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

    シュリー翼
    2階
    ギャラリー・カンパーナIV 赤像式ギリシャ陶器 アテネ 紀元前5世紀
    展示室43

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

チケットを購入する

作品の補足情報

A面(伝説):クロイソス、エウティモスB面(伝説):テセウス、アンティオペ、ペイリトオス