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作品 アッティカ赤像式スタムノス

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : クラシック時代のギリシア美術(前5-前4世紀)

アッティカ赤像式スタムノス

© 2009 RMN / Hervé Lewandowski

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
クラシック時代のギリシア美術(前5-前4世紀)

執筆:
Sophie Padel-Imbaud

ベルリンの画家は紀元前5世紀初めの30年の間に活躍し、赤像式の画家の中でも最も優れた巨匠のうちの一人と考えられる。この壺は、現在知られる中で最も古い、子供時代のヘラクレスが蛇を絞め殺す挿話を描いただけではなく、マニエリスムの傾向により印象付けられる、彼の活動末期の作品の例を提示している。

ヘラの怨念

このスタムノスのA面は、ヘラクレスの幼少時代の最も有名な挿話を描いている。原典は、ゼウスがアルクメネを誘惑する最良の手として、彼女の夫アンフィトリオン王に成りすましたことを語っている。ゼウスはアルクメネの夫の姿を借り、彼女が王と夜を共にした同じ夜に、彼もまた彼女と結びついた。そのことから双子の、神の子ヘラクレスと、アンフィトリオンの息子イヒクレスが生まれた。彼の母が懐妊した時期より、ヘラクレスはゼウスの正式な妻、ヘラの怨念に付きまとわれた。この女神は、彼女のいとこエウリュステウスが、彼の代わりにアルゴスの王位継承をする陰謀を立てた後、二匹の大蛇をヘラクレスのゆりかごに送り込んだが、彼はそれらを絞め殺した。

特別な子供

この作品は、現在知られる中で最も古いこの蛇の挿話を描いたものである。小さな青年の姿のヘラクレスとイヒクレスは、とても豪華な寝台の上に表わされている。そのうちの一人は、その金髪、そして特にその勇敢な姿勢よりヘラクレスと判断できる。というのも母の腕の中に身を投げる人間の弟と対照的に、彼は全く恐れずに厄介な蛇を捕まえたところである。ヘラクレスの近くには、彼の神の本質の守護神アテナが立っており、この場面の端は女中と棒に寄りかかるアンフィトリオンが占めている。

ベルリンの画家:活動末期

ベルリンの画家のような紀元前5期初期の一部の巨匠は、紀元前470年頃まで活躍していた。彼らの様式は、その時代のマニエリスムの傾向に沿うため、衰退し、変化した。それは芝居がかった身振りと、とりわけ縦長い小さな頭の人物像である。この傾向は特に、二人の伝達者ヘルメスとイリスの間にいるゼウスが表されているB面に見られる。同じくスタムノスの極端に長細い形は、この画家の活動初期に特徴的な厳格さを放棄し、この傾向をはっきりとさせている。

出典

- DENOYELLE Martine, Chefs-d’œuvre de la céramique grecque,  Editions de la Réunion des musées nationaux, 1994, p. 116, n° 53.

- LISSARRAGUE F., Vases grecs, 1999, p. 158,159, figs 117, 118.

- PHILIPPAKI B., The Attic Stamnos, 1967, p. 60 à 62, pl. 62,3 et 63,1.

作品データ

  • ベルリンの画家に帰属

    アッティカ赤像式スタムノス

    紀元前480年から470年頃

    ヴルチに由来

    アテナイ

  • 陶土、赤像式(赤色の加筆)

    高さ51cm、幅41cm、直径34cm

  • デュラン・コレクション、1836年購入

    G 192

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

    シュリー翼
    2階
    ギャラリー・カンパーナIV 赤像式ギリシャ陶器 アテネ 紀元前5世紀
    展示室43

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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作品の補足情報

A面:蛇を絞め殺す子供時代のヘラクレス、B面:ゼウス、ヘルメス、イリス