Go to content Go to navigation Go to search Change language

ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>アッティカ赤像式杯

作品 アッティカ赤像式杯

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : クラシック時代のギリシア美術(前5-前4世紀)

アッティカ赤像式杯

© 1999 RMN / Hervé Lewandowski

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
クラシック時代のギリシア美術(前5-前4世紀)

執筆:
Padel-Imbaud Sophie

刳り形の縁をしたこの杯のメダイヨンの中には、アルカイック後期の最も洗練された陶器の画家のうちの一人である、ドゥーリスと、この作品以外には知られていない陶工、カリアデスのサインが読み取れる。通常円形の型に採用されるこの場面は、トロイアに到着する前、アキレウスに殺された息子メムノンの亡骸を、朝取りに行くエオス(アウロラ)を描いている。メムノンの硬直し血にまみれた体のように、女神の控えめな姿勢は、感情を生み出すのに充分である。

アイティオピスの挿絵

この杯のメダイオンの内側は十字をはさんだメアンダー文で縁取られている。それは『イリアス』の続きである、失われた叙事詩『アイティピオス』により知られているトロイア戦争の挿話を語っている。それはトロイアの主な連合軍、アイティオピスとアマゾンのそれぞれの大将がアキレウスにより殺された、不運な運命を語っている。
広口の外側の場面もまた同じ主題である。その一方ではアテナとアポロンにそれぞれ支援される大アイアスとへクトルの戦いが描かれ、もう一方では、アフロディーテとアルテミスの間でのメネラオスによるパリス(記載文字によりアレキサンダーと指名)の追跡の場面が描かれている。

アキレウスの犠牲者

アイティオピス王でアウロラの女神エオスの息子メムノンはギリシア人の最も有名な数多い犠牲者のうちの一人である。ドゥーリスはここではエロスが戦の場で自分の息子の亡骸を探しに行く様子を描いている。彼は目を閉じ、腕を垂れ下げ、体は硬直し血まみれの死骸のように表現されている。極めて簡素な構成は、この場面の劇的な強さを特に強調させる。そしていくつかの記載文字のみがその空間を埋めている。それはこれらの人物の名前、作家のサイン、「美しい」という歓声そしておそらく羽を生やした女神の陰鬱な嘆きなどである。

ドゥーリス

ドゥーリスは、紀元前5世紀初期の最も優れた杯の装飾画家のうちの一人である。彼は、ここでは、縁が刳り形の比較的珍しい形の容器を装飾している。彼は洗練された輪郭、ここで見られるようにトンドを装飾する巧みな技術、メダイヨンの曲線を見事に取り入れた、エオスの羽と背中の間の湾曲の演出に特徴付けられる。

出典

- DENOYELLE Martine, Chefs-d'oeuvre de la céramique grecque dans les collections du Louvre, 1994, p. 126, n 58.

- BUITRON-OLIVER D., Douris, 1995, pp. 42-46, pl. 71, pl. 146.

作品データ

  • 画家のサイン、ドゥーリス陶工のサイン、カリアデス

    アッティカ赤像式杯

    紀元前490年から480年

    サンタ・マリーア・カプーア・ヴェーテレ(イタリア)

    アテナイ(ギリシア)

  • 陶土、赤像式技法(赤色、白色による加筆)

  • 1879年パラヴェイ・コレクション取得

    G 115

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

    シュリー翼
    2階
    ギャラリー・カンパーナIV 赤像式ギリシャ陶器 アテネ 紀元前5世紀
    展示室43

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

チケットを購入する

作品の補足情報

内側:エオスとメムノン外側:トロイア戦争