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作品 アッティカ黒像式水がめ

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : アルカイック時代のギリシア美術(前7-前6世紀)

アッティカ黒像式水がめ

© 1993 RMN / Hervé Lewandowski

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
アルカイック時代のギリシア美術(前7-前6世紀)

執筆:
Kardianou-Michel Alexandra

この大きくふくらんだ、大型容器である水がめは、水(ギリシア語でヒュドール)を運ぶために使われた。横の把手により持ち上げられるこれらの壺は、縦の把手を持ち傾けられることもできる。主な場面は、水汲み場の周りで、自分たちの水がめを持った女性の集まりが頻繁に表現されている。アッティカの黒像式の壺には、陶土のオレンジがかった地に黒の輪郭が描かれ、線刻と紫色、白色の加筆は明細を表している。女性の肉体は、白色で描かれている。

黒像式水がめ

この壺の形は、紀元前575年から550年の間に、アテナイとコリントスにて出現した。初め、水がめの主要部分はむしろ球形で、把手と首の下の間の目に見える境目はなかった。紀元前6世紀末、この壺はより重々しい形を取り、その大きさは時おり巨大なものとなった。縦の把手の留め金の小輪、直角に近い首の下の湾曲とその部分から移動された把手は、ブロンズ製水がめの陶芸家の製品に近づける。黒像式の様式は、紀元前560年から540年頃、その頂点に達した。この水がめは、紀元前510年頃の作品とされる。それは、芸術を保護し、それを通し自分自身の姿を賛美する、アテナイの僭主ペイシストラトスの支配の最後の年であった。彼は、建築や彫刻、そして自分が一体化する、ヘラクレスの物語郡、または彼の建造物の広大なプログラムの一部をなす、建築物の表現などの主題の選択を通し、人物像が表現された芸術の前進と、いくつかの政治的概念を最もよく反映した、陶芸をも優遇した。事実ペイシストラトスの都市アテナイの美化計画は、とりわけ9ヶ所の噴水点がある水汲み場、「カリロエ」「エンネアクルノス」などのまさに装飾された建築物を含んでいた。

水汲み場に居る女性

画家が壺に、その役割が果たされる場面を描くのはとても頻繁であった。ここでは、それぞれの水がめを、クッションをはさみ頭の上に置いた女性たちが、水汲み場の周りにひしめいている。この活発な場面は、アテナイ人の日常生活の概観を示す。ドーリア式の2本の円柱にて囲まれた5段の建築物である、水汲み場は、2つの怪人面の水出し口により装飾されている。1匹のロバとライオンが最上段に置いてある水がめの中に水を吐き出している。2人の女性は、容器が一杯になるのを待ち、他のものたちは、おしゃべりをしている。4人の女性は、頭の上に立てに置かれた水がめが示すように、帰り道におり、他の2人はこちらに向かっている。水汲み場はこの構成の中心に当たる。女性たちが持つ冠と枝、建物の装飾は、おそらくこの画家が、祭りのある出来事を示したかったことを示唆している。紀元前411年、アリストパネスは『女の平和』を発表したが、その韻文は見事にこの場面の活気を描いている。「夜明けに、私は水汲み場で壺を満たした。それは、人込み、喧騒、そして奉公人の雑踏と烙印を押された奴隷に突き飛ばされ、ぶつかり合う鍋のせいで困難な作業であった。」

戦い

水がめはもう一つの場面により装飾されている。首の下に置かれたその配置より、重要性には欠けるが、その場面は興味深いものである。実際、この作品のように水がめの首の下に描かれた、戦艦または陸上の戦いの場面は珍しいものではない。冑、盾、脛当てにより守られ、剣で武装した重装歩兵は、おそらくアテナが手綱を握る、四頭立て二輪戦車の両脇で決闘をしている。

出典

Ginouves R., Balaneutiké, BEFAR 102, 1962.
Diehl E., die Hydria, 1964.

作品データ

  • アッティカ黒像式水がめ

    アルカイック時代、紀元前510年頃

    キュメ(イタリア)

    アテナイ(ギリシア)

  • 陶土、黒像式、釉薬、線刻、赤色と白色の加筆

    高さ49.70cm、直径30.80cm

  • 旧フアルダン・コレクション1881年取得

    F 296

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

    シュリー翼
    2階
    ギャラリー・カンパーナ 研究の間B:ギリシャ陶器
    展示室46

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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