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作品 アッティカ黒像式胴の膨らんだアンフォラ

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : アルカイック時代のギリシア美術(前7-前6世紀)

アッティカ黒像式胴の膨らんだアンフォラ

© RMN/H. Lewandowski

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
アルカイック時代のギリシア美術(前7-前6世紀)

執筆:
Padel-Imbaud Sophie

陶工エクセキアスのサインは、ヘラクレスと三つの体を持つゲリュオンの戦いを表現した壺の正面に見受けられる。それに対し裏面は四頭立て二輪戦車に乗る戦士の出発の場面が描かれている。陶器の質は、エクセキアスに関連した特長を多くもつ、黒像式の素描の巧みな技術に値する。しかしながらこの壺は、伝統的に彼の同僚であるEの作家郡の一人に帰属される。

ヘラクレスと三つの体を持つゲリュオン

絵画がはめ込まれたようなこのアンフォラのA面には、ヘラクレスの12の功業のうちの2番目に当たる場面を表現している。この英雄は、ライオンの皮を身にまとい、ゲリュオンにその剣を振り上げている。この怪物は、上半身の高さでひとまとまりにされた3体の重装歩兵で構成されている。彼らは冑を被り、胴鎧と脛当てを身に付け、槍と盾(メデューサのマスク形のエピセモン)を手にしている。敵対する2人の間に、頭を矢で刺されたエウリュトスが横たわっている。その頭を覆う被り物は、羊飼いのような特徴を彼に与える。事実、彼はヘラクレスがエウリュステウス王に届けた、ゲリュオンの羊の群れの番人であった。複数の記載された文字がこれら人物像の名と陶工エクセキアスの名を知らせる。陶工の名は、ヘラクレスの後方にて綴られている。

Eの作家群

この壺はEの作家郡に帰属されている。その名は、この工房内にて活動を開始したと思われる、エクセキアスに由来する。この作家群の活動は、紀元前550年から530年に位置される、アッティカ黒像式の黄金時代の幕開けを印す。それは、胴の膨らんだアンフォラや、絵画がはめ込まれたようなアンフォラへの嗜好、全ての空間を埋め尽くす大型の人物像により表現される巨大化の傾向、アテナの誕生やヘラクレスの仕草などの頻繁に繰り返される、神話の主題への好みなどにより特徴付けられる。

エクセキアスの作品か?

このアンフォラはEの作品群に帰属された。それは、B面や蓋に見られるセイレンの柄などのような、装飾の中に存在するいくつかの古風な跡に理由付けられる。同じく神話やその絵図は、新しいものではない。リュドスが生み出したこれらは、Eの作家郡の画家により再利用された(F55のアンフォラ参照)。しかしながら、とても質の高い素描や、装飾の構成の明快さにより、数人の専門家はこの装飾の作者について疑問を抱く。事実、盾が中心となる線対称の構成、ライオンの皮、メデューサのマスク、ゲリュオンのキトンなどに見られる極めて正確な線刻、署名者の字に似る、記載された文字の書き方、そしてB面の馬の優雅さは、黒像式の巨匠であるエクセキアスの様式に驚くほど似ている。

出典

- DENOYELLE Martine, Chefs-d'oeuvre de la céramique grecque dans les collections du Louvre, 1994, p. 82, n 36.

 - The Amasis Painter and his world, catalogue d'exposition, New York, 1985, pp. 114,115, fig. 68.

作品データ

  • 陶工エクセキアス(に帰属)Eの作家群(に帰属)

    アッティカ黒像式胴の膨らんだアンフォラ

    紀元前550年‐540年頃

    ヴルチ

    アテナイ

  • 陶土、黒像式(線刻、赤色と白色の加筆)

    アンフォラ:高さ44.50cm、直径30.50cm蓋:高さ9.50cm、直径19.50cm

  • 1883年取得

    F 53

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

    シュリー翼
    2階
    ギャラリー・カンパーナIII 黒像式ギリシャ陶器
    展示室42

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
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開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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