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作品 アテナ

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : クラシック時代のギリシア美術(前5-前4世紀)

アテナ

© 2006 Musée du Louvre / Daniel Lebée et Carine Deambrosis

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
クラシック時代のギリシア美術(前5-前4世紀)

執筆:
Astier Marie-Bénédicte

マテイ・コレクションの温和なアテナは、1959年に発見されたブロンズ製ピレウスのアテナとして知られる、現在も存在するオリジナル作品に、自由に着想を得たローマン・コピーの希少な例である。ケフィソドトスまたはエウフラノルにより、紀元前4世紀に制作された彫像、戦の女神は、ここでは好意的であり、冑を被り、蛇に縁取られ、メデューサの頭で装飾されたアマルテイアのヤギの皮の神盾を胸にかけた様子で表現されている。

温和なアテナ

その顔の温和さ、ぺプロスの無造作な着付け、信者に向けられた勧誘の動作より、マテイ・コレクションの温和なアテナは、紀元前5世紀のアテナよりもより人間味のある、和らいだ印象を与えている。女神は頭髪の上に持ち上げられたコリント型の冑をかぶり、その胸には彼女の父ゼウスより送られたアマルテイアのヤギの皮でできた神盾をたすき掛けにしている。綬の大きさに収縮されたこの盾はメデューサの頭で装飾され、化石にする能力を持つこの怪物の髪を想起させる、蛇に縁取られている。この怪物の首を切断した後、ペルセウスは、メデューサの頭をアテナに奉げ、この女神はそれを恐るべき武器として使用した。

紀元前4世紀のオリジナル作品の複製品

この胸像は紀元前330年に制作された、クラシック時代のギリシアブロンズ像に自由に着想を得た複製品である。オリジナル作品は、《子供のプロウトを抱くスエイレネ》(その最も優れた複製品は、ミューヘンに保管してある)の和らいだ表現をともなう構成により、ケフィソドトスの作とされるか、またはアポロン・パトロオス(その原作はアテネのアゴラの博物館に保管されている)の衣紋の加工の比較によりエウフラノルの作とされる。

ピレウスのアテナを脚色した作品?

驚く事に、マテイのアテナが着想を得たオリジナル作品もまた、巨大ブロンズ像にて保管されている。その作品は、1959年アテネ近郊のペレウスにて発見された。このブロンズ像は、複製品作家が取り入れた独創性を明らかにする。それは大理石加工の制限に従うものである。この複製品作家は、前に向けて伸ばされていた右腕の動きを変化させ、格好の悪い支柱を避け、インパクトの弱いポーズを取り繕うため、手を腰に置いた。脚色をした作品とはいえ、この二作品の関連性は確固たるものである。しかしながらピレウスのアテナは、紀元1世紀前には地下に埋もれていしまった。一部の者は、この時代以降、原作が不在のままどのように複製品を制作したのか疑問視している。そのことより、ルーヴル美術館のアテナを紀元前2世紀の複製品とする仮定が存在する。

出典

Waywell (G. B.), "Athena Mattei", in Annual of the British School at Athens, 66, 1971, p. 373-382, pl. 66

作品データ

  • アテナ

    紀元前2世紀または紀元2世紀(?)

    ローマにて発見

    イタリア(?)、アテナイ(?)

  • 丸彫、浮彫、パロス大理石

    高さ2.30m

  • マテイ・コレクション、後にフェッシュ枢機卿コレクション、1821年ボォヴォ公よりルイ18世が購入

    通称《パシフィック》または《マテイのアテナ》

    N° d'entrée LL 300 (n° usuel Ma 530)

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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