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作品 アフロディーテ、通称「ウエヌス・ジェニトリックス」

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : クラシック時代のギリシア美術(前5-前4世紀)

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
クラシック時代のギリシア美術(前5-前4世紀)

執筆:
Astier Marie-Bénédicte

ルイ14世古代美術コレクションの華であるこの作品は、紀元前5世紀、カリマコスにより制作されたギリシアブロンズ像の、最も優れたローマン・コピーのうちの一つである。この女神と自分たちのつながりを表明することに関心を抱いたローマ人は、このアフロディーテをラテン語の母を意味する「ウエヌス・ジェ二とリックス」と名づけた。女神は衣紋により高められた裸体に、官能性と人間味を持ち合わせた姿で表されている。

カリマコスのオリジナル作品の複製品

ルイ14世コレクションに由来するこの作品は、紀元前400年頃、アテナイの彫刻家、金銀細工師であったカリマコスにより制作されたブロンズ像の最も優れたローマン・コピーのうちの一つである。アフロディーテは、ローマ皇帝たちによりラテン語で母を意味するジェニトリックスと呼ばれた。それは、自分たちが神の血を引く家系であることを表明する目的であった。女神は、片手に自分のまとう衣服の端を持ち、その衣服は裸体を隠すというよりむしろそれをあらわにしている。もう一方の手には彼女の輝かしい美しさを宣言するパリスのりんごを手にしている。この象徴物は近代に修復されたものであるが、それはテラコッタやブロンズ製の小型の古代複製品の多くに一致している。

マニエリストの様式の作品

この作品は紀元前5世紀末、アテナイのクラシック時代の彫刻家のなかで発展した、マニエリストの様式を表している。カリマコスはペイディアスの面影を保つその顔に優美さと簡素さを与えている。ポリュクレイトスからは、5世紀中期に作り上げられた均衡、コントラポストを引用している。それは肩と腰の反対にされた傾きにより成り立っている。肩と左胸の露出は、チュニカの下に表れる、この女神の曲線の官能性を高めている。極めて巧みな技術により表現された彫刻表面の効果による、ぬれた衣紋は、その下の裸体を隠すというより浮彫にしている。

女性の新しい感受性

紀元前5世紀末はペロポネソス戦争の恐怖の痕跡がとどめられ、アテナイの社会の本格的な道徳の危機であった。しかしながら新しい感受性が女性の中に現れる。それは、文学ではエウリピデスの女主人公やアリストパネスの喜劇のフェミニズムに見受けられ、造形美術では、陶器にて繁栄した様式やアフロディーテの彫刻が放つ官能性に表れている。

出典

Pasquier (A.), La Vénus de Milo et les Aphrodites du Louvre, Paris, 1985, p. 52, fig.

作品データ

  • アフロディーテ、通称「ウエヌス・ジェニトリックス」

    ローマ皇帝時代の作品(紀元1世紀末または2世紀初期)

    ナポリ(?);フレジュス(?)

  • 丸彫、はめ込みの跡(耳飾)、パロス大理石

    高さ1.64m

  • 王室コレクション、1803年革命接収品

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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