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作品 アフロディーテの小像?

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : エトルリア美術(前9-前1世紀)

アフロディーテの小像?

©1990 RMN / Hervé Lewandowski

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
エトルリア美術(前9-前1世紀)

執筆:
Astier Marie-Bénédicte

ネミのディアナの神殿で発見されたこの小像は、おそらくアフロディーテと思われる女神を表現している。これは信奉者や神官なども表現された、前4世紀イタリア中部にて大いに普及した四肢が細長い奉納品のタイプである。クラシック時代のギリシアのモデリングに近い、整った顔の輪郭は、その胸と膝が単なる突起で示されているように大雑把に表現され、過度に長細く平らな体と決然と対比している。

四肢が細長い奉納品のタイプ

このブロンズ製女性小像は、ローマの南、ネミの湖近くに位置するディアナの神殿にて発見された。これは前4世紀よりイタリア中部にて大量生産された、四肢が細長いプロポーションの、独創的で異様な奉納品のタイプの特徴を持っている。この作品は、前350年頃に制作されたと推測される。王冠を被り、先の曲がった靴を覗かせる長いチュニカを身にまとったこの人物は、アフロディーテと思われる女神を表現しているようである。神官や、信奉者などの神々以外の人物像もまた、これらの奉納品の中に見受けられる。

体の様式化

このタイプの小像全体のようにルーヴル美術館の女神は、輪郭が極端に様式化された加工を表現している。その体は、極端に長く、過度に平たい。モデリングは殆ど存在しておらず、造形のしるしは主要なものに限られている。深い2本の線刻にて示された両腕は、体に沿い張り付いており、それは上半身と一体になっている。それに対し胸と膝は、単なる突起にて示されている。衣服自体は、靴の上にあるチュニカの薄い浮彫にてのみ示されている。このような形の選択はおそらく、いくつかの魔術や宗教の目的に呼応しているのであろう。

クラシック時代のギリシア美学に着想を得た頭部

通常の均整で表現された頭部のみ、立体的に加工されている。これは体の構図を意図的に目立たせる、クラシック時代のギリシア彫像の型に着想を得た、自然主義への関心を明らかにしている。波打つ毛筋を持つ髪型は、王冠の線刻のように、完全な楕円形、平然とした整った輪郭の顔を引き立てるため、丹念に細かく加工されている。

出典

- Ombre della Sera, Volterra, Museo Guarnucci, 1999, n 47, p. 63.

- CRISTOFANI M., I Bronzi degli Etruschi, 1985, n 67, p. 273-274.

- TERROSI ZANCO O., "Ex-voto allungati dell'Italia centrale", in Studi etruschi, XXIX, Florence, 1961, p. 425-428.

作品データ

  • アフロディーテの小像?

    前350年頃

    ネミ、ディアナの神殿、イタリア中部

    エトルリア

  • ブロンズ、無垢鋳

    高さ50.5cm

  • 旧ティシュキエヴィッチ・コレクション

    Br 321

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

    ドゥノン翼
    1階
    エトルリアII
    展示室19

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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