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作品 アメンヘテプ4世

古代エジプト美術部門 : 新王国時代(前1550-前1069年頃)

アメンヘテプ4世

© 2006 Musée du Louvre / Christian Décamps

古代エジプト美術
新王国時代(前1550-前1069年頃)

執筆:
Lili Aït-Kaci

この柱の断片は、カルナクにあるアメン神殿の東に位置する建造物から出土したものであるが、その様式から、アメンヘテプ4世アクエンアテンの顔を表したものであることが容易に分かる。アメンヘテプ4世は、治世当初からラー神崇拝を強制した。このラー神が目に見える形となって地上に現れた姿が太陽円盤、すなわちアテン神であるとされた。そして時を同じくして、自らの名を、アメンヘテプ4世からアクエンアテンに改名した。

テーベで始まったアメンヘテプ4世の治世

アメンヘテプ3世とティイ王妃の息子であるアメンヘテプ4世は、紀元前1372年にエジプト王位に就き、およそ17年間エジプトを統治した。先代の王たちが住んでいたテーベで4年間過ごした後、中部エジプトに新たな首都を建設し、アケトアテンと命名した。そしてこの都市を、国家神と定めた太陽神崇拝の中心地とした。太陽神の力は、日中の太陽を通じて表現され、太陽円盤の姿をしたアテン神は、日光を介して恩恵を施すと考えられていた。
王位に就いてまもなく、王は、カルナクのアメン神殿の東側に神殿を造営し、ハヤブサの頭を持ち、太陽円盤を戴くラー・ホルアクティ神を祀った。その広い中庭は、王の巨像が彫られた列柱廊で囲まれていた。王は足を揃えて立ち、胸部で腕を交差させ、両手に王笏を握った「オシリス神の姿勢」で表されていた。この肖像は、そこにあった柱の一部である。

新様式

建築上要求される条件(巨像は、柱のある一面を背にするように付けられていた)、王の姿勢、そして持物などを見る限り、この作品は伝統的な約束事に従って作られている。しかし様式や銘文は、王を主題としたそれまでの古典的な作例と一線を画している。アメンヘテプ4世アクエンアテンの治世時期と重なっている、アマルナ時代の作品であることは一目瞭然である。
様々な資料から、王自らが、この作品にも見られる新様式の規則を定め、それをお抱えの彫り師たちに指導していたことが伝えられている。王はもはや、その権力を彷彿させる競技者のような筋骨隆々たる姿ではなく、肩幅は広いものの平たく、胸部はほとんど女性的とも言える体つきで表されている。ウエストは細く高めの位置に付けられ、腰は広く厚く、また腹部は垂れて膨らんでいる。顔にも王の創作した様式が特徴的に現れている。顔つきは直線や角ばった線、あるいは平面を使って表現されており、柔らかで丸い線やボリュームとは対照的である。胸部にまで届く長い付け髭が、王の長い顔を強調している。

太陽神

この彫像に、何度となく刻まれたいくつかの名前から、この像が誰を表したものなのかを知ることができる。カルトゥーシュ(王名が記された長楕円形の枠)の中に王名は示されていないものの、「太陽円盤の中にいるシュウ神の名の下に、水平線に現れたラー・ホルアクティ神」と神の名が記されている。王は、この神と人の唯一の仲介人であり、神の地上の生き姿であると信じられていた。従ってこの巨像は、創世神であるとともに王国の創始者である、王の姿をした太陽神を表している。

出典

- BARBOTIN Ch. , "Le Nouvel Empire au temps d'Akhénaton et de Néfertiti", Fiche-Visite-Louvre, salle 25.

- CENIVAL J.L. (de),  "La révolution d'AménophisIV-Akhénaton", Feuillet-Louvre 2-10.

- FRANCO Is.,  "les grands pharaons et leurs oeuvres", Paris, 2001.

- ANDREU G., RUTSCHOWSKAYA M.H., ZIEGLER C.,  L'Egypte ancienne au Louvre, Paris, 1997.

作品データ

  • アメンヘテプ4世

    新王国時代、第18王朝、アメンヘテプ4世治世下(前1353-前1337年)

    エジプト、ルクソール、カルナク神殿東から出土

  • 砂岩に彩色

    高さ1.37m、幅0.88m、奥行き0.60m

  • フランスが行ったヌビア記念建造物の保護に対し、エジプト政府から寄贈

    E 27112

  • 古代エジプト美術

    シュリー翼
    2階
    新王国時代:アクエンアテンとネフェルトイティの時代 紀元前1353‐紀元前1337年頃
    展示室25

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
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月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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