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作品 アメン神の穀倉会計士ネスパカシュウテイの神話パピルス

古代エジプト美術部門 : 宗教と葬祭信仰

アメン神の穀倉会計士ネスパカシュウテイの神話パピルス

© Musée du Louvre/C. Décamps

古代エジプト美術
宗教と葬祭信仰

執筆:
Varry Sylvie

このパピルスは第21王朝時代のもので、「神話パピルス」という葬祭書物の分類に属している。この神話パピルスは文章より図が多いのが特徴である。前代の葬祭パピルスに載っている挿絵が引用され、死者がヌウト女神から飲み物をもらっている場面と天地創造を表す神話の場面が描かれている。

渇きを癒す

この2枚の写真は、10枚の挿絵からなる2m以上もある埋葬パピルスから抜粋されたものである。
一枚目の挿絵は、女神ヌウトが水差しで注ぐ水を死者が跪きながら両手で受けて飲んでいる場面を表している。女神は果実を豊富につけたエジプトイチジクの木の前に立って、ネスパカシュウテイにパンがのっている盆を差し出している。死者としてのネスパカシュウテイは、人頭の鳥バー(死者の表れ)と冥界の女神である「西方の女神」に従われている。頭の上につけているヒエログリフから西の女神であることが分かる。
「おお、ヌウト女神のエジプトイチジクよ、あなたのそよ風と水をお与えください…」という呪文を唱えると、死者は死の世界でそよ風と水をもらえるようになるという『死者の書』の第59章を図示している。

天地創造

二枚目の挿絵は、天空と大地が分かれた神話的挿話を表している。天空の女神ヌウトは、地の上に横たわっている夫、大地の神ゲブの上に、アーチ型に伸びた裸体で表されている。この二柱の神の間にある空間を、他の二柱の神を乗せた舵付きの太陽舟が航行するのである。この舟には頭に太陽円盤と聖蛇ウラエウスを掲げた神と、生命の記号を持ったマアト女神が乗っている。これは天地創造の神話の場面で、天空と大地が分かれその間にできた空間を、太陽の舟で航行できるようになったわけだ。つまりこれは、太陽周期の始まりを示し、この世界の原初の日を表している。

宗教的な図説書

この挿絵入りパピルスはアメン神の穀倉会計書記であったネスパカシュウテイの物であった。この特殊なタイプの葬祭書物は「神話パピルス」と呼ばれ、テーベのアメン神殿に仕える者の間に限られて普及していたようだ。年代は大方第21王朝のものである。
この類の書は図像が多いことで知られ、確かに他の葬祭書物の構成とちがって、文章がきわめて少ない。太陽周期と同様に、死者の死から復活までの航行を表し、この航行は右から左へと展開されている。『死者の書』のような前時代の葬祭書から抜粋した挿絵や神話の場面や、しばしば珍しい呪文や呪術的な図や、時には極めて難解なものも混在している。

作品データ

  • アメン神の穀倉会計士ネスパカシュウテイの神話パピルス

    第3中間期、第21王朝、前1069-前945年頃

  • パピルスに彩色:黒インクと顔料

    高さ19.3cm、幅270cm

  • 1950年に購入

    E 17401

  • 古代エジプト美術

    シュリー翼
    2階
    紀元前千年紀から最初のペルシャ征服まで 紀元前1069‐紀元前404年頃:第3中間期 サイス王朝時代 最初のペルシャ征服
    展示室29

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
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開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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