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作品 アラバストロン

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : クラシック時代のギリシア美術(前5-前4世紀)

アラバストロン

© Musée du Louvre

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
クラシック時代のギリシア美術(前5-前4世紀)

執筆:
Astier Marie-Bénédicte

この縦長の小型の壺、アラバストロンは、香油を収納するためのものであった。これは、核の表面にガラスを模る技術に従い、粘土の型に細長いガラスを巻き付け制作された。装飾はジグザグに加工された紫色の細いガラスを付け加えることにより得られた。メソポタミアとエジプトにて紀元前2000年代に現れたこの技術は、地中海全域、とりわけロードス島の工房にて紀元前6世紀末に盛んに使用された。

香油を入れる小型の壺

この縦長の小型の壺は、その名を雪花石膏(アルバスター)製の容器に由来する。このアラバストロンは、香油を収納するためのものであった。これは、無駄を最小限にする、液体を伸ばすための平らな円盤型の口を備え付けている。曇った白色ガラスの胴の上部は螺旋状に巻かれ、そして中央部はジグザグ加工された紫色の細長い線で装飾されている。握手は、図案化されたイルカの形を取っている。装飾の後に付け加えられたこれらの握手は、小さな鎖を用い、壺を宙吊りにするようにして孔が開けられた。布に巻かれたコルクのような、腐敗素材にて作られた蓋は、おそらくこの中身を封鎖するために使用された。ギリシア世界に広く普及した、この種の香油を入れる壺は、頻繁に墓所や神殿にて発見された。一部は死者に伴う埋葬品の一部として使用され、他は神々に奉納された。

核の表面にガラスを模る技術

この壺は、核にガラスを巻きつけて模る技術により、紀元前6世紀末から5世紀初期の間に制作された。この技法は紀元前2000年後半より、メソポタミアやエジプトにて使用され、その後、地中海全域に普及した。この製作法では、はじめに、砂を混合した粘土に、藁、草、葉、穀粒などの有機物を追加した核を作る。そして鉄製の竿にこの核を固定した後、融解し、細長く伸ばされたガラスを巻きつける。その後、この作品のようにジグザグ、または房模様に描かれた、異なった色の細長いガラスの付け加えにより装飾が得られた。最後に、冷却した後、粘土製の核を取り除く。

ロードス島:大規模な生産地

この技法にて製造された壺の生産は、紀元前6世紀末より地中海東部にて新たな飛躍を成し遂げた。ルーヴル美術館のアラバストロンが生産地とするロードス島は、この時代のガラス工の一つまたは複数の工房に帰属するように思える。というのもここで発見された、製造からでた廃棄物はアルカイック時代末からクラシック時代全時代にわたり活動した、ガラス製品の大規模な工房の存在を証明する。ロードス島の製品は不純物がかなり混じったガラスによりできており、それは曇りガラスの場合もあれば、やや半透明のガラスの場合もある。この小型の壺は、この島のどの地で制作されたか確実に断言できる要素を持ち合わせていない。

出典

V. Arveiller-Dulong, M.-D. Nenna, Les verres antiques, t. 1, Paris, Éditions de la Réunion des musées nationaux, 2000, n 5, p. 38

作品データ

  • アラバストロン

    紀元前6世紀末から5世紀初期

    ロードス島、ギリシア

  • 曇りガラス、核の表面に模り、握手は貼り付け

    高さ9.7cm、直径3.50cm

  • シャレ・コレクション、1902年購入

    S 2368

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

    シュリー翼
    2階
    ガラスの間
    展示室34

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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