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作品 アリュバロス

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : アルカイック時代のギリシア美術(前7-前6世紀)

アリュバロス

© R.M.N./H. Lewandowski

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
アルカイック時代のギリシア美術(前7-前6世紀)

執筆:
Astier Marie-Bénédicte

コリントスのモデルにその形の着想を得た、このブロンズ製アリュバロスは、この品がカストルとポリュクスと思われる二人の神々に対する、カルコダマスからの奉納品であることを示す刻字がされている。この作品はスパルタに由来するが、献辞の文字の形より、紀元前7世紀末から紀元前550年の間に制作されたアルゴス産の作品とされる。献上者の名は、「ブロンズを制する者」という意味を持ち、それはカルコダマスがこの壺の作者であることを暗示している。

カルコダマスの奉納品

このブロンズ製小型アリュバロスは、1884年ルーヴル美術館のコレクションに加わった。ギリシア語の刻字は、壺胴部の右から左にかけて「カルコダマスが私を、とても美しい奉納品として、二人の神に献上した。」と書かれている。この壺は、彫像、人形、壺、装身具などの、数々の奉納品により証明された、アルカイック期の習慣に従って、自ら語っている。それは、おそらく当時のその極めて巧みな妙技のため、特別な美しさを持つ品物のように自分を描き、アガルマという用語で区別されていた。それは、その品物が献上される神々に好まれるための奉納品を意味していた。刻字は、「ブロンズを制する者」という意味の献上者の名前と同じくらい珍しく、それはカルコダマスがブロンズ鋳金師であり、このアリュバロスが彼の作品であった事を思わせる。

アルカイック時代のアルゴス産の作品

この奉納品は、ペロポネソス半島の南部のラコニアのスパルタに由来する。しかしながら、その文字の形は、この献辞がアルゴス由来であることを示し、この奉納品をアルカイック時代の最初の数十年の製作であることを知らせる。そのことからこの作品は、紀元前7世紀末から6世紀前半の間、ペロポネソス半島北東のアルゴス地方の工房で製作とされる。その由来の情況より、刻字により言及された「二人の神々」は、おそらくディオスクーロイであると考えられる。この双子の神々、カストルとポリュクスは、ペロポネソス半島のこの地方にて特別な信仰を受けていた。彼らは、特にアルゴスとレルヌに位置する大神殿にて称えられていた。

コリントス陶器の影響

この容器の形は、アルゴリダ県の隣の、コリントス地方にて紀元前7世紀より大量生産された、テラコッタ製の原コリントスのモデルに着想を得た。特に盛んな香油の商売は、これらの職人にとても小さな香油の壺を製作させた。それらの多くは、球状または洋ナシの形をした胴部と、この作品では失われてしまった縦の把手、軟膏や香油を体に塗る作業を容易にする、広く平らな縁を備え付けている。

作品データ

  • カルコマデス(?)

    アリュバロス

    紀元前7世紀末から紀元前6世紀前期

    スパルタ?(ギリシア)

    アルゴス産(ギリシア)

  • 鋳造、線刻されたブロンズ

    高さ4cm

  • 1884年購入

    Br 2918

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

    シュリー翼
    2階
    ブロンズの間
    展示室32

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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作品の補足情報

壺胴部の刻字「カルコマデスが私を、とても美しい奉納品として、二人の神に献上した。」