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作品 アルテミスと雌鹿

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : クラシック時代のギリシア美術(前5-前4世紀)

アルテミスと雌鹿

© 2011 Musée du Louvre / Thierry Ollivier

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
クラシック時代のギリシア美術(前5-前4世紀)

執筆:
Martinez Jean-Luc

教皇パウロ4世よりアンリ2世に贈られたこの作品は、フランスに渡った初の古代彫像のうちの一つである。ローマ人にディアナとよばれたこの女神は、ここでは雌鹿に伴われている。ギリシア語ではアルテミスで知られるこの人物は、アポロンの双子の兄弟、気の強い処女、疲れを知らない狩人であり、その特徴は、男性の陵辱を罰する事にある。この彫像はレオカレスに帰属する紀元前4世紀のギリシアブロンズ像に着想を得ている。

この作品の近代史

1556年、教皇パウロ4世がアンリ2世に寄贈した、あまりにも有名なシルエットを持つこの彫像は、多くの王の館を装飾した。この作品は16世紀、フォンテーヌブロー城の王妃の庭を飾った。1602年アンリ4世は、それをルーヴル宮殿に移し、現在のカリュアティドの間である古美術品の間に展示した。ルイ14世の統治下ではこの彫像は、ヴェルサイユ宮殿に送られ、その大回廊に展示された。1798年この作品は、国民公会の差し押さえ命令に従い、ルーヴル美術館に再び送還された。複製され、鋳造され、模倣されたこの像は、近代ヨーロッパにおいて、版画、ビスク、小型ブロンズ像のかたちで増加していった。

紀元前4世紀のクラシック時代の作品

狩のギリシアの女神、アポロンの双子の兄弟アルテミスは、追跡に便利な膝までたくし上げられたキトンとよばれるチュニカを着用し、行動中の様を表現されている。ヒマティオンとよばれるマントは左肩をわたり胴に巻かれている。依然としてクラシック時代のリズム、衣紋の折り目が演出する自然主義的な手法、女神のやや冷淡な荘厳さは、そのオリジナル作品を今日失われたブロンズ像のように位置づける。このブロンズ像の面影は、紀元前4世紀の間の、クラシック時代第二節にあたる、《ヴェルサイユのディアーヌ》のなかにみえる。

レオカレスのオリジナル作品の複製品

以前、作品の制作年代の明確化が試みられ、それは紀元前4世紀の巨匠レオカレスの原作と類似性があると思われた。文学、碑銘の資料の証言のみにより知られる、このアテナイの有名な彫刻家の作品は、このアルテミス像の原作の作者のように推測されていた。その帰属は、《ヴェルサイユのディアーヌ》とヴァティカン美術館に保管されている彫像《ベルヴェデーレのアポロン》との比較による、明白な類似により確立された。

出典

- FAVIER (S.), " A propos de la restauration par Barthélémy Prieur de la "Diane à la biche" ", in La Revue du Louvre et des musées de France, 1970, n 2, p. 71-77.

- PFROMMER (M.), Leochares ? Die hellenistischen schuhe der Artemis Versailles, Isteinbuler Mitteilungen, 34, 1984, p. 171-182, pl. 29-30.

作品データ

  • アルテミスと雌鹿

    ローマ皇帝時代の作品(紀元1世紀から2世紀)

    16世紀にイタリア(ネミ?)にて発見

  • 丸彫、大理石

    高さ2m

  • 教皇パウルス4世コレクション、後に王室コレクション、1798年革命接収品

    通称「ヴェルサイユのダィアーヌ」

    Inventaire MR 152 (n° usuel Ma 589)

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

    シュリー翼
    1階
    カリアティード(女像柱)の間
    展示室17

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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