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作品 アレクサンドロス大王の肖像(前356‐323年)

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : ヘレニズム時代のギリシア美術(前3-前1世紀)

アレクサンドロス大王の肖像(前356‐323年)

© 2006 Musée du Louvre / Daniel Lebée et Carine Deambrosis

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
ヘレニズム時代のギリシア美術(前3-前1世紀)

執筆:
Lepetoukha Charlotte

古代の刻字は、この肖像をフィリッポス2世の息子、アレクサンドロス大王と確証させる。額の上にある鉤型の毛筋でできたライオンのような髪型(アナストレ)はまた、マケドニア君主の肖像の特徴である。この作品は、前330年にさかのぼる、プルタルコス(『モラリア』360d)に言及されたブロンズ製の槍を持つアレクサンドロスであると思われる、リシュッポスに帰属される彫像の頭部のみを再現している。ルーヴル美術館に保管されているBr370 の小型ブロンズ像は、他のものを反映したものである。

アレクサンドロス大王

この作品はヘルメス像の形で表現されている。それは、上部が頭の形で彫刻された柱を模ったものである。この男性は若く、その顔は軽く上を向いている。これらの輪郭の理想化は、霊感を受けた表情、または額に落ちるライオンのような毛筋のように、いくつかの個別化をも取り入れている。この肖像をアレクサンドロス大王のものと確定する要素となる、古代の刻字の真実性が議論されることがあるのなら、この人物の人相については疑いの余地は無い。というのも髪型の分け方は、このマケドニアの征服者の、他の肖像によりよく知られている。

外交目的の贈り物?

このヘルメス像はこの型の他の柱と共に、有名な男性肖像の回廊を形成していた。これらは全て1779年、アザラ・ナイト爵によりティボリにて行われた発掘の際に発見された。この作品はその当時、唯一知られていたアレクサンドロス大王の肖像であった。その頃より、ナポレオン・ボナパルトに捧げられた贈り物の価値は知られていた。この贈り物がされた年は不確かであるが、いくつかの文献によると、アザラ・ナイト爵は1796年、フランスに対し教皇庁の好意を得るため、ボローニャ休戦の交渉の際、外交目的の贈り物をする考えが少なくともあったと思われる。しかしながら刻字は、このエルメス像をナポレオンが第一統領であった頃、つまり1803年以降に受け取ったと示している。柱の右側の刻字が示すよう、とにかくボナパルトは、この1803年にこの作品をルーヴル美術館に寄贈している。この刻字は、おそらく1815年の彼の失脚の後皇帝の全ての紋章と同様に槌で打たれた。

紛失した彫像の反映

修復にもかかわらず土に埋もれていたために、とても傷んだこの肖像は、前4世紀のギリシアの芸術家リシュッポスの作品により頻繁に比較される、アレクサンドロスの肖像である。この彫刻家はアレクサンドロスの公式肖像よりも、ブロンズ作品により有名である。古代の文献によればこの君主は3人の芸術家にのみその肖像を作らせた。それは、彫刻家のリシュッポス、宝石彫刻術のピュリュゴテレス、画家のアペレスである。リシュッポスの原作は今日残されていない。事実ブロンズ製の古代彫像の大半は今日失われている。小型ブロンズまたは大理石製のローマン・コピーの形でのみ、その面影を知る事ができる。アザラのヘルメスとBr370のブロンズ像は、天を攻撃する様な、顔を上げたアレクサンドロスを描いた、前330年頃のリシュッポスにより作られた同じ原型の反映と思われる。この征服者の後継者やライバルにより、多く再現された霊感を受けたこの君主の原型は、ヘレニズム時代の王家の肖像の分野を創始する。

出典

- MICHON E., "L'hermès d'Alexandre dit hermès Azara", in Revue archéologique, IVe série, t. VII, janv-juin 1906, pp. 79-110.

- Visages du Louvre, chefs-d'oeuvre du portrait dans les collections du Louvre, Tokyo, 18 sept.-1er déc. 1991, Musée national d'art occidental, cat n 26, p. 79.

- Denon, l'oeil de Napoléon, Paris, Editions de la Réunion des musées nationaux, 20 oct. 1999-17janv. 2000, musée du Louvre, cat. n 191, pp. 196-197.

Inscriptions

Le nez, les lèvres et la partie inférieure de l'hermès sont des restaurations. Sur le côté gauche du pilier, inscription moderne en latin : "cette effigie d'Alexandre le Grand, découverte en 1977 (dans la villa) des Pisons, à Tivoli, fut restaurée par les soins de Joseph Nicolas Azara ».
Sur le côté droit du pilier, inscription moderne en latin, martelée : « Donné/Par Mr le Chr. D’Azara Ambr/SMC le roi d’Espagne/Au premier consul/Donné/Le IV vendémiaire an XII/Par le premier consul/Au musée Napoléon ».

作品データ

  • アレクサンドロス大王の肖像(前356‐323年)

    前330年頃リシュッポスにより制作された原作を元にした、ローマ皇帝時代の作品(1世紀‐2世紀)

    ティボリ(イタリア)

  • ペンテリコ産大理石、丸彫

    高さ68cm

  • 旧アザラ・ナイト爵コレクション(駐ローマ教皇庁スペイン大使、後に駐仏スペイン大使)、ナポレオン・ボナパルトに贈呈ナポレオン・ボナパルト寄贈により1803年ルーヴル美術館に収蔵

    アザラのヘルメス

    Inventaire MR 405 (n° usuel Ma 436)

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
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開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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