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アングレーム公爵夫人のティアラ

© RMN / Jean-Gilles Berizzi

工芸品
19世紀

執筆:
Muriel Barbier

このエメラルドとダイヤモンドのティアラは、王政復古期における宝飾の傑作である。本作品により、王室の宝飾コレクションがさらに充実する。同コレクションは1887年に散逸した後、ルーヴル美術館工芸部門によって改めて根気よく収集された。ルイ18世から姪のアングレーム公爵夫人に贈られたこのティアラは、第二帝政期まで君主御用達の宝石細工師だったクリストフ=フレデリック・バプストとジャック=エヴラール・バプストの作品である。

皇女のために作られた品

ルイ16世の娘であり、ルイ18世の姪にあたるアングレーム公爵夫人(1778‐1851年)は、叔父からこの装身具を贈られた。夫人は1814年すでに、宝石細工師ポール=ニコラ・メニエールが納めたエメラルドの装身具を所有していた。この装身具は櫛、首飾り、ブレスレット、イヤリングで構成されていた。ティアラは、装身具のようにアングレーム夫人の個人所有とはならず、王室ダイヤモンド・コレクション目録に記載された。実際、ルイ18世が購入した大きなエメラルドと王室ダイヤモンド・コレクションに由来するダイヤモンドが使用されている。第二帝政期には、エメラルドを特に好んだ皇后ウジェニーがこのティアラをつけている。そして1887年、この品は君主が所有していた他の宝飾品とともに売却され、後に個人コレクションの中に現れた。

エメラルド40点とダイヤ1031点

ティアラの中央、すべてブリリアントカットのダイヤモンドからなる2つの渦巻装飾の間に、大きなエメラルドがダイヤモンド18点に囲まれている。このほぼ方形で非常に薄い15.93カラットのエメラルドに、14点のエメラルドが添えられる。そのうち2点は中心のエメラルドの両側に置かれ、それぞれ14.19カラットと14.13カラットある。バプストはここに26点、計29カラットの小さなエメラルドを加えた。このティアラには全部で、エメラルド40点とダイヤモンド1031点が使われている。中央のエメラルドは18点のブリリアントカットのダイヤに囲まれている。他のダイヤモンドは唐草模様を形作っており、その上にエメラルドを支える爪が固定されている。これら全体は1列に並んだダイヤモンドの台に置かれる。

一級の宝石細工師たち

ティアラのきわめて古典的な図案は、図案家ステフェールを助手としてジャック=エヴラール・バプスト(1771‐1842年)が制作した。このティアラは、1817年以来クリストフ=フレデリック・バプスト(1789‐1870年)が経営するバプスト社の製品である。この人物はジャック・エヴラールの甥であり、ジャック=エヴラール自身はアンシャン・レジーム(旧体制)下最後の宝石細工師だった義父ポール=ニコラ・メニエールから事業を引継いだ。バプスト家はシュヴァーベン地方ハルの出身で、ルイ15世時代よりパリに居を定めている。ジャック=エヴラールは、1821年に王室御用達宝石細工師の認可を受け、第二帝政期までこの称号を保持した。バプスト家がアングレーム公爵夫人のために制作したこのティアラは、その豪華な宝石、質の高い細工、および古典的な着想によって、王政復古期の宝飾の傑作に数えられる。

出典

- DION-TENENBAUM A., Le diadème en émeraudes et brillants de la Couronne au département des Objets d’art du Louvre, La Revue du Louvre et des musées de France, n°4, 2002, p 4-5.

- DION-TENENBAUM A., Diadème en émeraudes et brillants de la duchesse d’Angoulême, L’Objet d’art de la saison, n°22, octobre 2002.

作品データ

  • クリストフ=フレデリック・バプスト(1789‐1870年)とジャック=エヴラール・バプスト(1771‐1842年)

    アングレーム公爵夫人のティアラ

    1819‐1820年

    王室ダイヤモンド・コレクション旧在

    パリ

  • エメラルド40点、ダイヤモンド1031点、金、金めっきした銀

    高さ0.068m、幅0.19m、奥行き0.17m

  • 2002年、取得

    OA 11982

  • 工芸品

    リシュリュー翼
    2階
    エリーズ・ドーヌ=ティエール
    展示室74

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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