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作品 アンフィトリテ

彫刻部門 : 17-18世紀のフランス

アンフィトリテ

© 1994 Musée du Louvre / Pierre Philibert

彫刻
17-18世紀のフランス

執筆:
Montalbetti Valérie

 

田園の中の彫像

ルイ14世はヴェルサイユの壮麗さから離れ田園風の環境のマルリーにくつろぎを見いだした。老いつつある国主は、そこで絶えること無く変化する庭園装飾を見る楽しみを味わった。《アンフィトリテ》は「鯉の池」の中央に設置する為、1704年にジャック・プルーに注文された。制作されたのは彫刻家が亡くなる直前の1705−1706年頃である。1707年以降は、同じ庭園内のアンフィトリテの噴水を飾った。1716年に噴水が取り除かれた後は、城の倉庫に置かれた。1754年にベルヴュー城の滝のある場所に寄与された。その後のこの彫刻の経路は不明で、1974年12月6日の公開オークションでルーヴル美術館が購入した。

優美と官能性

アンフィトリテは海神ポセイドン(ローマ神話ではネプトゥヌス)の妻である。ラファエッロの《ガラテイアの勝利》(ローマ、ファルネーゼ荘ギャラリー)の様に、海の勝利の古典的表現に従ってネレイス(海の妖精)の姿で彫られている。襞のある布の上に半身を横たえ、紐で引いたイルカに寄りかかる。プルーは、官能的な曲線を成す豊かで柔軟な形に体を彫る。布襞はこの曲線に従って後ろの腰部へ落ち、肩の方へ繊細に上昇し、前の胸の線に沿い脚の周りをとりまく。長い髪の房が髪型から落ち、片方は右肩から胸、もう一方は左肩の曲線に沿う。左足は水生植物の上で休む。アカデミー入会作品《絵画に王のメダイヨンを見せる彫刻》(1682年、ルーヴル)の寓意像に見られる様に、非常に理想化された顔の刻みの極度の繊細さが、このアーティストの特徴であろう。軽い微笑がきりっとした優美な顔を明るくしている。また、冠を戴いたニンフの髪型、布の縁の飾り紐、イルカの紐の三つ編み、水生植物等、アーティストの細部の丁寧な仕上げが、彫刻に優雅さを与えている。

ロカイユ美術

この快活な優雅さはマルリーのエスプリの典型で、このエスプリが18世紀初めに、ロカイユ美術と定義される、より装飾的で典雅な様式を生み出し、ヴェルサイユの荘厳な美術にとって代わったのである。

出典

- ROSASCO Betsy-Jean, The Sculptures of the Château of Marly during the Reign of Louis XIV, New York University, 1980, pp.413-414.

- Cinq années d'enrichissement du patrimoine national 1975-1980, catalogue de l'exposition, Paris, Galeries nationales du Grand Palais, 1980-1981, Paris, 1980, pp. 75-76.

- SOUCHAL François, French Sculptors of the 17th and the 18th Centuries. The Reign of Louis XIV, Oxford, tome III, 1987, p.185.

作品データ

  • ジャック・プルー

    アンフィトリテ

    1705-1706年制作

    マルリー庭園内、鯉の池の中央に設置、その後アンフィトリテの噴水に設置、この泉は数回改造された。

  • 大理石

    高さ0.97m、幅1.73m、奥行き0.65m

  • 1975年取得

    R.F. 3027

  • 彫刻

    リシュリュー翼
    地上階
    マルリーの中庭
    中庭

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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