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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>アンフィトリテとネプトゥヌス

アンフィトリテとネプトゥヌス

© Musée du Louvre/P. Philibert

彫刻
17-18世紀のフランス

執筆:
Montalbetti Valérie

海の女神アンフィトリテ像は、マルリーの庭園の川の為に注文された4つの群像のうちの一つで、滝の下にネプトゥヌスと対になって置かれていた。1699年に石膏像が設置され、1705年には制作された大理石像が置かれた。1796年にマルリーの庭園で革命期接収となり、1801年にはブレストに移され噴水を飾ることになる。

4群像の注文

アンフィトリテとネプトゥヌスは、王室建築総監のジュール=アルドゥアン・マンサールからアントワーヌ・コワズヴォに注文となった4つの群像のうちの一つで、セーヌ川とマルヌ川(ルーヴル)と同様、マルリーの庭の大きな滝の為のものだった。アーティストは1699年に石膏原型を制作したが、まずは、王室からのもう一つの注文の《名声》と《メルクリウス》(ルーヴル)の馬の仕上げを待ち、大理石での制作が完成したのは1705年のことである。革命期接収となり、1801年にブレストに送られ、《ネプトゥヌス》はダジョ大通りに、《アンフィトリテ》は泉の装飾として置かれた。1940年から1953年までケルジャン城(北フィニステール)に保存された後、シャン゠シュル゠マルヌ城(セーヌ・エ・マルヌ県)に保管され、1966年にルーヴル収蔵となった。

フランス国域の象徴的表現

《アンフィトリテとネプトウヌス》は水桶近くの滝の下に置かれた。滝の上には《セーヌ川とマルヌ川》が置かれた。これは、イル・ド・フランス地方の川の水が海神の領域である海へと流れるという、フランスの国域の象徴的な表現である。《アンフィトリテとネプトウヌス》は鑑賞者に近い下の方に置かれ、視覚的矯正をするため小さめに彫られた。それぞれの像は丸彫りと全く同様に彫られ、多角度から観賞できるが、まずは正面から見られる様に構想された(王のパヴィリオンからの視点)。

海の二様相

二つは対を成す(彫刻は答え合うように構想されている)。2像の体の位置は対称で、アンフィトリテのヴェールを捕まえようと優雅に上に伸ばした左腕は、三つ又矛を振り上げる海神の右腕と均衡を成す。顔はどちらも横顔で、相手の方に互いに頭を傾ける。カップルの性格はコントラストを成し、 平静な海と荒れ狂った海の二様相を示す。ネプトゥヌスは力強さと動きを表し、妻のアンフィトリテは鎮まった優雅さを表す。ダイナミックで怒りっぽい海神は、逆らう海馬を御そうと三つ又矛で刺す。体全体が動き、脚は伸び、胴は捻り、髪や髭はひらひらと飛ぶ。渦巻く布が動きに伴う。気品ある頭が神の権威を表す。馬は飛び跳ね、その鬣は逆立ち、頭は後ろにひっくり返り、口や鼻が開いている。アンフィトリテは平静に微笑み、穏やかな海の怪獣の上に座っている。大きく襞の入ったマントが気品を保ちながら脚を包む。海の勝利の古典的な表現の中で見られる様に、帆が風を受け、後ろに大きく調和を良く膨らんでいる。その横で、陽気なトリトンが海の富をぎっしり詰めた豊穣の角を持つ。

出典

- KELLER-DORIAN Georges, Antoine Coysevox, Paris, 1920, tome II, pp.45-52.

作品データ

  • アントワーヌ・コワズヴォ

    アンフィトリテとネプトゥヌス

    1705年

    マルリー庭園

  • 大理石

    R.F. 3005 : 高さ1.81m、幅1.52m、奥行き1.11m− R.F. 3006 :高さ1.85m、幅1.77m、奥行き1.11m

  • 1966年歴史建造物局委託

    R.F. 3005

  • 彫刻

    リシュリュー翼
    地上階
    マルリーの中庭
    中庭

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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