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イシュタル女神を表す石碑

© R.M.N./F. Raux - S. Hubert

古代オリエント美術
メソポタミア

執筆:
Kalensky Patricia

イシュタル女神を表すこの石碑は、勢力と領土拡大の絶頂にあったアッシリア帝国の地方美術を物語っている。近東美術において、しばしば描かれる女神であるが、ここでは戦士的な性格を帯び、このような記念碑的な実例は稀である。

アッシリアに征服された都市から出土した記念碑

イシュタル女神を表現するこの石碑は、1929年、テル・アフマル遺跡の発掘でフランソワ・テュロー・ダンジャンが指揮するルーヴル考古学調査団によって発見された。ユーフラテス河左岸のトルコ国境南方約20キロメートルに位置する遺跡は、シリア北部のアラム王国ビート・アディニの首都、古代都市ティル・バルシプの廃墟をすっかりおおう。紀元前855年、アッシリア人に征服されたこの都市は、征服者の名前をとり 「シャルマネセルの要塞」になった。この石碑はおそらく征服以降のもので、紀元前8世紀に彫られたであろう。

アッシリア人に崇拝された女神、戦士イシュタル

愛と戦いの女神イシュタルは、ここにおいて特に円筒印章図像で知られる男性的な戦士を装って表現されている。女神は彼女の随獣の獅子の上に左手に綱をもって連立っている。 彼女には、後光があり腰に長い剣を差し背に二本の矢筒を十字に組んで背負っている。彼女の角冠は、近東地方の図像の中で神々にかぶせられる帽子で、ここでは円筒の形をとり、女神の天体的な性格を想起させる光り輝く円盤が上に載せられている。実際、イシュタルはまた惑星の金星を具象化しているからである。短いチュニックと斜めの房飾りの肩掛けを組み合わせて脚をあらわにした非対称な衣は、彼女の男性的な面の様相を呈している。これは、アッシリア王宮の浮彫の精霊やライオン使いの英雄が着ている衣装に似ている。背景に彫られた碑文から、この戦士イシュタルとはアッシリアの王たちがとりわけアルベラ神殿で崇拝していた女神であることが分かる。

作品データ

  • イシュタル女神を表す石碑

    新アッシリア時代、前8世紀

    テル・アフマル、旧ティル・バルシプ

  • 浅浮彫り

    縦1.22m、横0.75m

  • 1929年、テュロー・ダンジャン発掘

    AO 11503

  • 古代オリエント美術

    リシュリュー翼
    1階
    メソポタミア:シリア北部 アッシリア ティル・バルシプ、アルスラン・タッシュ、ニムルド、ニネヴェ
    展示室6

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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