Go to content Go to navigation Go to search Change language
-
Select language
- Plan / Information (Français)
- Plan guide accessibilité
- Plan / Information (English)
- Plan for visitors with mobility impairments
- Mapa / Informação
- Mappa/ Informazioni
- Plan / Information (Deutsch)
- 見取り図/館内のご案内
- Plano / Información
- 卢浮宫博物馆导游图
- план / информация (Русский)
- 루브르 박물관 관람 안내
- مخطط الزيارة\ المعلومات
- Plan / informacja (polski)
ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>イディ・イルムの小像
Can't play the medias? Download Flash Player.
イディ・イルムの小像
© 1999 RMN / Galland
古代オリエント美術
メソポタミア
紀元前3千年紀末から2千年紀初頭にかけて、マリはシャッカナックという称号をもつ王たちの王朝によって統治されていた。彼らは先ずアッカド王朝の王に仕えた長官であったが、徐々に独立していった。優雅で威厳あるこの小像は、マリ王宮の一室で割れて見つかったもので、マリのシャッカナクの一人であるイディ・イルムまたはイッディン・エルであると身元の確定ができる銘が記されている。
優雅な輪郭をした小像
立像で表された王は、あいにく頭が欠如しているが、メソポタミアによく見られる祈りと同じ仕草で両手を組み合わしている。王は衣文がついた長衣をまとい、おそらくこれは一枚の薄い布地でできており、腰の線をくっきり表し下方へ広がっている。丸い房の縁飾りがあるこの豪華な衣装は、メソポタミアの伝統とは反対に、胴体の周りを巻きつけて両肩に掛けられている。この房飾りの服には、ウエストにメソポタミアでは使われない小物のベルトが締められている。カールした8本の顎髭は、先をきちっと揃えて切られている。小像にはアッカド語で 「イディ・イルム、マリのシャッカナック、イナンナへおのれの像を捧げた。この銘を消す者は誰であれ、イナンナがその一門を抹殺されんことを」という銘が刻まれている。この作品は、丁寧に剃られた髭や豪華な衣装からして、同じくマリのシャッカナックであるプズル・イシュタルの彫像に類似している。これらの特徴は同様にマリの重要人物の断片にも見られるが、しかし、それには王室の称号ラスガンがない。
マリのシャッカナック王朝
マリの宮殿の中庭(148)で二片に割れた状態で発見されたこの彫像は、銘が入っていたことにより、マリのシャッカナックであるイディ・イルムの像であると身元を確定することができた。シャッカナックの称号は、「軍事総監」の意味に解釈されているが、紀元前3千年紀末から2千年紀初頭、紀元前1920年頃マリを統治していた一王朝の王すべてに用いられていた称号である。これらの王は、アッカド王によって実施された軍隊の地方長官職の子孫であるが、年が経つにつれて彼らは徐々に独立してゆき、シャッカナックの称号は3世紀半近くにわたり継続して用いられた。これらの王のうち3人は、イシュトゥプ・イルム、イディ・イルム、また、プズル・イシュタルの銘が刻まれた像で有名である。巨大な王宮が建設された年代は、この時期に相当し、その後それは「ジムリ・リムの王宮」の名で知られている。
王朝崇拝?
これらのシャカナックの彫像は、おそらくジムリ・リムの時代(紀元前1782-1759年)とこの王の治世以前に、王朝崇拝の対象になったものである。実際、プズル・イシュタルの彫像には、神格化の象徴である角が表されている。キスプンと呼ばれるこの王朝崇拝により、先君王の記憶を永続ならしめていた。王たちの彫像はおそらく支配者の王座正面にあった階上廊に並べられていたようであり、それはプズル・イシュタルの彫像がマリの宮殿の王座の間にある階上廊の段の下で発見されたことによって説明がつくであろう。
出典
- PARROT A., Les fouilles de Mari, quatrième campagne (hiver 1936-1937), Extr. de : Syria, XIX, Paris : Geuthner, 1938, p. 17-18, pl. VII, 1.- ORTHMANN W., Der alte Orient, Berlin : Propyläen, 1975 (Propyläen Kunstgeschichte, 14), p. 179, pl. 67 a et b.
- Expositions des quatre grandes civilisations mondiales : La Mésopotamie entre le Tigre et l'Euphrate (exposition itinérante, Japon, 2000), catalogue d'exposition, Tokyo : NHK, 2000, p. 222, pl. 136.
作品データ
-
イディ・イルムの小像
シャッカナック時代、前2090年頃
マリ、ジムリ・リム王宮
-
凍石岩
高さ41.5cm
-
1933―1937年、A・パロ発掘
AO 19486
-
リシュリュー翼
1階
メソポタミア:紀元前1千年紀‐紀元前2千年紀
展示室3
来館情報
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)
休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
