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作品 ウバイドの女性土偶

古代オリエント美術部門 : メソポタミア

ウバイドの女性土偶

© 2004 RMN / Franck Raux

古代オリエント美術
メソポタミア

執筆:
Pouysségur Patrick

テラコッタ製の様式化されたこの小像はウバイド文化期に属し、新石器時代の女性表現の伝統を保持している。

ウバイド文化期

通称ウバイド新石器文化は、最初に認められた遺跡に基づき名付けられた文化であり、7千年紀以降、南メソポタミアの広大な沖積平野で発達した。この文化は5千年紀を通して次第に北上し、そこでハラフ文化にとって代わっていく。この文化が製作した土器は北メソポタミアの先文化の土器の品質には匹敵しないが、その反面、社会組織の主な発展を裏付ける建築の画期的な発達を遂げる。実際、ウバイド第3期(紀元前5300-4700年)と呼ばれる時代から、概して整地された基壇の上に建てられる中央広間型3列構成プラン建築が現われた。それらの建物はそこで発見された設備が示すように、饗宴に関与した共同集会場であった。絶えず増大していく規模の威厳あるそれらの建物の建設は、世に認められた権力の指導下に共同体全体を引き入れてゆきさえすればよかったのだ。そのようにして村落共同体の飛躍は、それ以降、強まる一方の社会の分化と階層化を伴ってゆくことになる。

女性土偶の永続

頭が欠損するこの土偶は、下メソポタミアにあるテロー遺跡の古い考古学層から出土した。裸体で表わされた身体は、黒彩色の描線で強調され、上半身全体にもそれがおおう。粘土を手捏(てづく)ねしてから焼成し、その後、彩色で絵付けされたウバイドの土偶は、新石器文化をめぐる長い伝統の一部をなしている。そこでは他にも象徴された像、特に牡牛像が見られるが、女性の表現が圧倒的である。この土偶は、農耕経済に基づく社会において、加護の力が最も重要であるととして実践される、豊穣と多産の原理を具現している。

作品データ

  • ウバイドの女性土偶

    ウバイド第4期、前5千年紀

    テロー、旧ギルス、イラク

  • 彩色テラコッタ

    高さ6.2cm、長さ3.3cm

  • 1931-1932年、A・パロ発掘

    AO 15327, AO 15329, AO 15325, AO 14442a

  • 古代オリエント美術

    リシュリュー翼
    1階
    古代メソポタミア:起源から紀元前3千年紀まで
    展示室1a

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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作品の補足情報

解説の作品 AO15325