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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>ウンタシュ・ナピリシャ王の妃ナピルアス王妃の立像
ウンタシュ・ナピリシャ王の妃ナピルアス王妃の立像
© 2010 RMN / Franck Raux
古代オリエント美術
イラン
この彫像はエラム中王国のイゲ・ハルキ期の最も著名な支配者の一人ウンタシュ・ナピリシャ王の妃であるナピルアス王妃を表す。この王朝の治下で、エラム大帝国が近隣のメソポタミアの権力の衰微を利用して繁栄する。ウンタシュ・ナピリシャ王は新都アール・ウンタシュ・ナピリシャを造営した。そこへ記念碑が建立され、高度に専門的な金工によって異彩をはなつ彫像で飾られた。
神の加護のもとに配された像
ウンタシュ・ナピリシャ王の妃のナピリアス王妃像は、頭部と左腕が欠損しているにもかかわらず、等身大の立像で表現されている。王妃は、通常この種の衣服を飾っていた刺繍で全体を覆う半袖のローブを着ている。右手首に4本の腕輪をはめ、左手の薬指に指輪を公然と見せる。両手が腹部で交互に重ねられて、女王は礼拝の仕草をしていない。スカートの前に刻まれた碑文は、エラム語で記されて、現実に王朝で使われていた言語を示している。碑文は、神々への加護をそこで祈願する王妃の名前と称号について教えくれ、捧げられた奉納品を詳しく述べ、それから、その人物像をけがす如何なる者への神の呪詛(じゅそ)を留意している。彫像は、ベルティヤという名の女神および王朝の3神であるインシュシナク神、ナピリシャ神、そしてその倍神キリリシャ神の加護のもとに配されている。(この3体の神はルーヴル美術館の展示室に陳列されているウンタシュ・ナピリシャの碑に表現されている:Sb 3973)
非常に入念に仕上げられた金工
このナピルアス王妃像は、これまでに到来したエラム中王国の宮廷の一員を表現する珍しい作品のひとつである。たった1体だけの像に使われた金属の重量(1750kg)から、ウンタシュ・ナピリシャ王の治世でのエラム王国の栄華を理解できる。この彫像の大きさと精巧さは、エラムの工人の専門的な技量を物語っている。彼らは実際、連続して2段階に分けて鋳造工程を行ったであろう。蝋(ろう)型鋳金の技術に従って、外殻(鋳型)へ銅と錫(すず)の溶解金属を流し込み(鋳込)と、通常は耐熱土である芯(しん)にはブロンズと錫の合金で無垢鋳込をして鋳物を製作した。そのふたつの鋳物は、鋼線と鋼棒で固定された。表面は、金もしくは銀のコーティング(被覆)で覆われていたに違いない。
偉大な建設王
イゲ・ハルキ期の支配者ウンタシュ・ナピリシャの治世は、重要な建造活動で特徴づけられる。王は多数の神殿再建を遂行したと同時に、王国内で行われていた異なった信仰を統一するために、新しい宗教の都アール・ウンタシュ・ナピリシャ(時にはもっと簡単にアール・ウンタシュとも呼ばれ、現在のチョガー・ザンビール)を造営した。王から注文を受けた数多の彫刻家たちにとって、それらのすべての記念碑は、おそらくアール・ウンタシュからスーサへ持ち運ばれた彼の妃のこの彫像のように、貴重な宝石類のような役目を果たしている。
出典
- AMIET Pierre, Suse 6000 ans d'histoire, Éditions de la Réunion des musées nationaux, Paris, 1988, pp. 98-99 ; fig. 57.- BENOIT A. , "Les Civilisations du Proche-Orient ancien", in Manuels de l'École du Louvre, Art et archéologie, École du Louvre, Paris, 2003, pp 358-359 ; fig. 180.
- MEYERS Peter, "The casting process of the statue of queen Napir-Asu in the Louvre", in Journal of Roman Archaeology, supplementary series, n 39, Portsmouth, 2000, pp.11-18.
作品データ
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ウンタシュ・ナピリシャ王の妃ナピルアス王妃の立像
前1340-前1300年頃
スーサ、アクロポリス遺丘
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ブロンズと銅
高さ1.29m、幅0.73m
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1903年、J ・ド・モルガン発掘
Sb 2731
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シュリー翼
1階
イラン、中エラム時代のスシアーナ:紀元前1500‐紀元前1100年頃
展示室10
来館情報
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)
休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
