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作品 カノポス壺

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : エトルリア美術(前9-前1世紀)

カノポス壺

© 1997 RMN / Hervé Lewandowski

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
エトルリア美術(前9-前1世紀)

執筆:
Astier Marie-Bénédicte

アルカイック時代の間、チウジーの都市はテラコッタ製の骨壷の生産を専門とした。これらは不適切にも、内臓を収納したエジプトの壺と比較され「カノポス」と呼ばれた。これらの壺は、火葬により破壊された個性を死者に与えるため、壺を人間的にする特別な配慮を明らかに表明している。この作品の壺は、女性の頭部に模られ、両腕は把手に固定されている。これらの骨壷は、墓の中に置かれ、時には粘土製の王座の上に配置されていた。

チウジーの骨壷

前6世紀後半に制作されたこの骨壷は、ヴァル・ディ・キアーナのエトルリア南部の大都市、チウジー地方の工房での独創的な生産を物語っている。前7世紀または8世紀にその生産がさかのぼる、この壺の型は、死者のミイラ化された内臓を収納する、エジプトの壺との比較により、不適切にも「カノポス」と呼ばれる。これらの役割は、エジプトのそれらとは異なる。というのもこの壺は、死者の遺灰を収納することが目的であるからだ。これらは墓の中に置かれ、頻繁に地面に埋まった陶土でできた大型の壺(壺の墓)の中に置かれる。いくつかのものは、テラコッタ製の丸みを帯びた背もたれをもつ椅子の上に置かれていた。これらの形は、ルヴル美術館に保管されている(Br4406)ブロンズ製の王座のものを想起させる。

人形の形をした壺

この骨壷は、火葬の儀式により破壊された個性を死者に返上するため、これらの納骨容器に人形的な姿を与えた、芸術家たちの特別な配慮を物語っている。卵型の壺の胴部の上には、髪型の洗練された様子や装身具からそれと分かる、女性の頭部が模られた蓋がのっている。耳たぶには孔が開けられ、そこには以前、今日失われた耳飾りが飾られていた。髪は、その末端が整ったカールになった、螺旋状の毛筋にて加工されている。しかしながらこれは、死者の肖像ではない。顔の輪郭は簡潔にされ、それらは実際には個性化されていない。それは、他の女性用または男性用骨壷との比較により証明される。2本の可動な前腕は、壺に人間的な姿を加える。

出典

Gempeler Robert D., Die etruskischen Kanopen : Herstellung, Typologie, Entwicklungsgeschichte, Bern, 1970, pp. 105-106, n 96.

作品データ

  • カノポス壺

    前6世紀後半

    チウジー、イタリア

    チウジー地方、イタリア

  • テラコッタ、ろくろで工作され、造形された壺

    高さ50cm

  • 1851年購入

    D 162

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

    ドゥノン翼
    1階
    エトルリアII
    展示室19

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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