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作品 カブリオレ肘掛け椅子3脚とカブリオレ椅子3脚

工芸品部門 : 18世紀:新古典主義

カブリオレ肘掛け椅子3脚とカブリオレ椅子3脚

© 2007 Musée du Louvre / Martine Beck-Coppola

工芸品
18世紀:新古典主義

執筆:
Muriel Barbier

この、軽くカブリオレになった(背もたれが湾曲した)3脚の椅子と3脚の肘掛け椅子から成る一式は、サン・クルーのマリー=アントワネットの大居室のために注文された調度品の一部であり、現在ルーヴル美術館とコンピエーニュ城、フォンテーヌ宮殿、そして国有調度品保管所に分かれて保存されている。この家具は1788年、国王夫妻の春の行幸のために届けられた。異なる数人の職人の協働の結果である当作品は、まったく新しい構想の家具である。

サン・クルーとルイ16世の時代の王室の注文品

1785年マリー=アントワネットはオルレアン公からサン・クルー城を購入した。初めは、他の居城から持ってこられた簡素な家具が大急ぎで城に配置された。その後王室家具調度管理官は、王と王妃が、1788年の春の行幸の際に、すべての居殿に家具が置かれているようにするため、最上質の椅子の制作を命令した。この注文に関しては、王室家具調度管理官の新しい長官であったマルク=アントワーヌ・ティエリー・ド・ヴィル・ダヴレと、新しい大蔵大臣のカロンヌの、王室の居城を新しく改装し直す、という意向の延長であった。彼らがその地位に着いたのは1783年のことで、この仕事を指し物工、ジョルジュ・ジャコブや、ジャン=バティスト・ブラール、ジャン=バティスト=クロード・セネに依頼した。

大居室の調度品

この家具の制作には数人の役者が出揃う必要があった。王室の家具調度品の請負人ジャン・オレは、1787年10月に大居室に調度品を備え付けるよう命を受ける。注文書に書かれているのは長椅子が1脚、ベルジェールが2脚、背もたれがまっすぐの肘掛け椅子が2脚(すべてコンピエーニュ城蔵)、背もたれが半分湾曲した低椅子4脚、背もたれが半分湾曲した肘掛け椅子4脚、(このうち椅子3脚と肘掛け椅子3脚がルーヴル蔵、椅子1脚と肘掛け椅子1脚が国有調度品保管所蔵)、(椅子に座った時に用いる)足台が2脚(1脚がフォンテーヌブロー蔵、1脚は紛失)、屏風が1枚、スクリーンが1台(この二点も紛失)である。この一式の素描が王室家具調度管理官から与えられ、蝋でできた模型が塑像モデル彫刻家のマルタンによって制作された。指し物細工はジャン=バティスト=クロード・セネに依頼された。長椅子の彫刻はアレクサンドル・レニエの作、スクリーンの彫刻はマテュー・ゲラン、そしてその他の作品はニコラ=フランソワ・ヴァロワの手によるものである。

斬新的な家具

ルーヴルの椅子と肘掛け椅子は「カブリオレ」と呼ばれ、背もたれが軽く湾曲していることを指す。また、椅子は「ア・キャロー(à carreau)」(四角いクッションを座面の上に置くようになっている)といって、詰め物をして布を張り付ける椅子よりも座面が低くなっている。このタイプの椅子はより快適で、おそらく女性のためのものであったのであろう。様式の面では、この一連の椅子の構造は1787年にはまったく他に例を見ないものであった。背もたれの縦材は、溝彫りの入った支柱からなり、上部はイオニア式柱頭がほどこされ、その上には松かさ模様が置かれている。肘掛け椅子に関しては、バラスターの肘掛けの支柱が、花模様のさい目の連結部分に支えられた台座に乗っている。種粒飾りが施された、斜めに溝彫りの入った脚は、上部に花の冠でできた輪がはまっている。座面は全体的に組み紐文が施されている。これらの椅子は、その古代に着想を得た建築的な装飾要素、そして特に組み紐文や、花の葉飾りの模様から、ルイ16世様式の代表的な作品とされる。これらの装飾要素はセネの作品に影響を与え、19世紀においては、重要な家具職人の間にその影響の余波が強く残っていた。

出典

- PALLOT B.G.B., Le Mobilier du Musée du Louvre, tome 2, Paris, 1993, pp. 162-165.

作品データ

  • ジャン=バティスト=クロード・セネ(指し物細工師)、ニコラ=フランソワ・ヴァロワ(彫刻師)、シャタール(絵付け・金鍍金工)

    カブリオレ肘掛け椅子3脚とカブリオレ椅子3脚

    1787年

    サン・クルーのマリー=アントワネットの内殿大居室;1795年、リュクサンブール宮で、執政官ラ・レヴェイエール・レポーと総裁カルノーのサロン、ルイ=フィリップ政権下でヴェルサイユの閣議の間、サン・クルー宮殿1853年から1871年

    パリ

  • 金箔を貼ったくるみ材

    肘掛け椅子:高さ91cm、幅61cm、奥行き56cm椅子:高さ89cm、幅53cm、奥行き49cm

  • 1948年、国有調度品保管所より受領

    OA 9452

  • 工芸品

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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