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作品 カリアスの政令

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : クラシック時代のギリシア美術(前5-前4世紀)

カリアスの政令

© 1998 RMN / Hervé Lewandowski

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
クラシック時代のギリシア美術(前5-前4世紀)

執筆:
Astier Marie-bénédicte

この法令はカリアスの提案により成立され、クラシック時代のアテナイの政治世界の仕組みを物語っている。これはアクロポリス建設工事の融資を規定し、多様な組織の役割を表したものである。筆跡は紀元前5世紀末の特徴を持っている。

アテナイの政令

このアテナイの法令は、紀元前5世紀末の公共的融資の組織を規定する。それはアクロポリス建設工事や、武器庫や街を囲む壁などの都市拡大を融資するため、人民による神殿管理人からの費用の借用を返済することを命じている。法律は同時に神々の財産の管理の再編成を計画している。

アテナイの政治機構の仕組み

記載事項はアテナイの政治組織を紹介している。評議会(ブーレ)は、「プロブーレウマ」と呼ばれた法の提案を民会(エクレシア)の投票にゆだねる。アテナイの政治家カリアスは、ここではその発案者であり、ラテン語でいうロガトルである。一年の間、市民団体を組織するアテナイの十部族は、評議会の議長を順番に担当する。評議会長の権限の元で、五十のプリュタネスはこの役割を割り当てられる。この場合エウペイテスは、アテナイの初代王ケクロプスの名を持つケクロピデ部族評議員の長である。これら全ての項目は政令の表題に表れている。それらは、法の可決後、市民の誰もがその正当性に異議を唱えることを許可する、「グラフェー・パラノモーン」と呼ばれた手続きにより、非合法性をとがめられた場合、その責任者、とくにロガトルを見出すためにある。

筆跡

より明確にすることが困難である制作年代は、ギリシア語の刻字の書記方に一部分委ねられている。これらの文字は、ギリシア語で「ストイケードン」とよばれた、規則正しい筆跡で、縦書きされている。綴りといくつかの文字の古い形(Λ〔ラムダ〕, Ν, Ι が γ, λ, ν, ζとされる)は、この法令が紀元前403年前のエウクレイデスの改正前に刻まれたことを明らかにしている。

出典

- FRÖHNER W., Les inscriptions grecques, Musée du Louvre, Paris, 1865, n° 47, pp. 98-105.

- WADE-GERY H. T., Journal Hellenistic Studies, 51, 1931, pp. 57-85, pl. 1-3.

- IG I3 52, Inscriptiones Atticae Euclidis anno (403/2) anteriores. 1 Decreta et tabulae magistratum, éd. D. Lewis, Berlin, 1981.

- MEIGGS R., LEWIS D., A Selection of Greek Historical Inscriptions to the end of the 5th century BC, 1969, n° 58, pp. 154-159.

- MERITT B. D., « Thucydides and the Decrees of Kallias, Studies in Attic Epigraphy, History and Topography presented to Eugene Vanderpool », in Hesperia, suppl. XIX, Princeton, 1982, pp. 112-121.

作品データ

  • カリアスの政令

    紀元前5世紀後半

    薄浮彫、ペンテリコ産大理石(アッティカ)

  • ペンテリコ産大理石(アテネ地方)

    高さ52cm、幅71cm、奥行き18cm

  • 1839年ド・ルジュ氏寄贈(ルイ・フィリップ統治下のフランス領事)

    Ma 856

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
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開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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