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作品 コリントス黒像式水がめ

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : アルカイック時代のギリシア美術(前7-前6世紀)

コリントス黒像式水がめ

© 1993 RMN / Hervé Lewandowski

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
アルカイック時代のギリシア美術(前7-前6世紀)

執筆:
Padel-Imbaud Sophie

この水がめはコリントス黒像式の壺の生産の最終期(紀元前575から540年)の特性を示している。それは壺の底のアッティカ陶土に似せたオレンジ色の泥漿に特徴付けられる。正面の絵は、幾何学様式時代に受け継ぐ、プロテシスまたは死者の展示の場面を表現している。色の豊富さやネレイスによるアキレウスの哀悼を語る叙述的な内容は、この時代のコリントス生産品の質を証明している。

後期コリントス

コリントス陶器の生産は三節に分離される。初期コリントス(紀元前625年から600年)は、東洋風の伝統による動物装飾が依然として支配的である。中期コリントス(紀元前600年から575年)は、特にクラテルに描かれた、叙述的な場面の発展が見られる。後期コリントス(紀元前575から540年)は、色の豊富さへの嗜好に特徴付けられる。後期コリントスは、とりわけ壺の底を覆うオレンジ色の泥漿の使用にて表現される。この技法の特殊性は、アッティカ地方の鉄酸化物が豊富な陶土を真似る意向により、説明される。アッティカの工房は、これまで競争相手が不在であったが、コリントスの工房に真剣に張り合うことになる。

ダモンの画家の水がめ

水を運搬するための容器である水がめは、おそらく金属製の原型より受け継がれた、巨大な大きさにより特徴付けられる。ダモンの画家は、その名をルーヴル美術館に保管してあるもう一つの水がめ(E642)に由来する。それは戦車の出発を描いており、記載された文字は、ダモンという御者の名を示している。ダモンの画家の水がめは、多色装飾の後期コリントスの傾向を巧妙に描いている。壺の四分の三は、鮮やかな色により引き立たせられた装飾模様により覆われている。実際、底のオレンジ色には、黒色の絵の具と赤色と白色の加筆が加わっている。

アキレウスの哀悼

絵の中に埋め込まれた主な図柄は、幾何学模様時代にさかのぼる図像である、プロテシス、死者の展示の場面を表現している。死者は白布に巻かれ、豪華な寝台の上に展示され、彼の武器(冑、印象的なメデューさのマスクで装飾された盾)はその足元に展示されている。彼の周りには、泣き女が習慣に従い髪の毛をむしっている。この哀悼の場面は無名のものではない。記載された文字は、テティスの姉妹、アキレウスの母である海のニンフである、六人のネレイスの名を示す。そのことからここではギリシアの英雄の死が表現されていることがわかる。アキレウスは、トロイアにてアポロンに指揮されたパリスが、彼の踵に放った矢により殺された。ここで表れているように質の高い例にもかかわらず、コリントスの工房は、アテナイにて追い抜かれ、紀元前540年頃には人物像が描かれた壺の生産は、放棄された。

出典

- DENOYELLE Martine, Chefs-d'oeuvre de la céramique grecque dans les collections du Louvre, 1994, p. 44, n 17.

作品データ

  • ダモンの画家(に帰属)

    コリントス黒像式水がめ

    紀元前560年頃

    エトルリア(イタリア)

    コリントス(ギリシア)

  • 陶土;黒像式(赤色と白色の加筆)、オレンジ色の泥漿

    高さ46cm、直径36cm

  • 旧カンパーナ・コレクション、1861年取得

    テティスとネレイスによるアキレウスの哀悼

    E 643

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

    シュリー翼
    2階
    ギャラリー・カンパーナII 黒像式ギリシャ陶器
    展示室41

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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作品の補足情報

六人のネレイスの名:ディオイ、フィオイ、クレオパトラ、ハマトイ、キュマトタ、フィオイ