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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>コーヒー豆挽き器
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コーヒー豆挽き器
© 2001 Musée du Louvre / Martine Beck-Coppola
工芸品
18世紀:ロココ
このコーヒー豆挽き器は、ポンパドゥール夫人(1721-1764年)が所有していたという、その由縁の格調高さから、そして3色の色合いの異なる金、という素材の豪華さから、すばらしく珍重な品である。この作品は、パリで仕事をしていた金銀細工師で宝飾工の、ジャン・デュクロレ(1708年頃―1776年以降)の制作による。この豆挽き器は、18世紀に飛躍的に拡がったコーヒーを飲む習慣、そしてポンパドゥール夫人が注文した金銀細工品の洗練を見事に提示してくれている。
用途に合わせた装飾
この豆挽き器は、円筒形で、中央部が軽く狭くなった形をしている。構造は3部分から構成されている。下部は抜くことができ、挽いたコーヒー豆を受け止めるための小さな集積容器になっている。装飾は浅い浮き彫りで施された、コーヒーの木の枝からなる。その葉は緑色の金で表現され、豆はピンク色の金であり、地の黄色の金の上に乗せられた形になっている。よってこの装飾はこの作品の用途を見事に思い起こさせるのである。
ポンパドゥール夫人と金銀細工
ポンパドゥール夫人(1721-1764年)は、金銀細工の品を多く私有していた。彼女は自分用のパリの邸宅であった、エヴルー邸(現在のエリゼ宮)に、1755年と1757年の間に、金製の、他に類をみないすばらしい食器類を集めた。この食器セットには、ルーヴルのコーヒー豆挽き器だけでなく、卵立て、いくつかのスプーン、コーヒー沸かし器、酒精温め器が含まれていた。これらの品は、木製の小箱の中にしまわれており、他に塩入れと胡椒入れが、テーブルウェアとともに含まれていた。これらの小さな食器類は皆、金でできており、そのうち我々のもとに伝わるのは、このコーヒー豆挽き器だけであり、その他の品はポンパドゥール夫人の死後遺産目録(1764年)により知られているだけである。ポンパドゥール夫人は金や銀の品物をとても好んだ。彼女には数人の出入り職人がおり、その中にはオーギュスト、デュラン、そしてジャン・デュクロレがいた。デュクロレは18世紀のパリにおいて最も著名な宝飾工兼金銀細工師であった。彼はとりわけ、嗅ぎ煙草入れや小さいケースカバーのような、小さな作品を制作した。
コーヒーの流行
コーヒーは東洋からもたらされ、1670年を境に宮廷や街中で好まれるようになる前は、パリでは知られていなかった飲み物である。18世紀には、コーヒーを飲むことが非常に流行し、ディドロとダランベールの『百科全書』には、一つの項目全体がそれに割かれるほどであった。その著者は、その飲み物の入れ方を、コーヒーを挽くために使う、小さな携帯用の挽き器を説明しながら述べている。ポンパドゥール夫人のコーヒー挽き器は、そのすばらしい貴重さにもかかわらず、今でも機能しているその構造までも、この記述に完全に当てはまるようである。
出典
- Nouvelles Acquisitions du Département des Objets d’art 1995-2002, Paris, RMN, 2003, p.106-109.
- Madame de Pompadour et les Arts, Catalogue d'exposition, Versailles, RMN, 2002, p.362-363.
- MABILLE, G., Le Moulin à café de Jean Ducrollay pour Madame de Pompadour, L’Objet d’art de la saison, n°18
Poinçons :
maître (JD un cœur) ; maison commune, Paris, 1756-1757 (Q couronné) ; charge, Paris, 1756-1762 (une herse) ; décharge, Paris, 1756-1762 (une coquille) ; contremarque, Paris, 1762-1768 (une main droite ouverte).
作品データ
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ジャン・デュクロレ
コーヒー豆挽き器
1756-1757年
フランス、パリ
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黄色、緑、ピンク色の金鋼、象牙
高さ9.5cm、直径5.2cm
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2000年、譲渡所得税の代物弁償
OA 11950
来館情報
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)
休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
