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作品 コーランの書見台

イスラム美術部門 : モンゴル支配時代のイラン・マムルーク朝・ティムール朝

コーランの書見台

© 2006 Musée du Louvre / Claire Tabbagh

イスラム美術
モンゴル支配時代のイラン・マムルーク朝・ティムール朝

執筆:
Neveux-Leclerc Annick

コーランの書見台の最も古いものは、13世紀のセルジュク・トルコ治世下のアナトリアから出ている。紋章は、組合せ紋で、スルタン・アル=ザーヒル・ジャクマク下の司令官(アミール)に関係するもので、書記(ダワーダール)の紋である机、甲冑係(シラーダール)の紋である剣、酌人(サーキー)の紋の杯が、順に組合わせて表わされている。

「武人」が書の世界を讃えたもの

この家具は、X型に開く、古代エジプトのファラオの時代から、椅子の形としては、よく知られた形状である。しかし、蝶番のある譜面台としては、イスラム時代以前には、現れていないようだ。また、最も古い遺例は、セルジュク・トルコ治世下(1081–1308年)のアナトリアから出ている。
四枚の胡桃の板でできたこの書見台は、足になる二枚の板に、うねり形の曲線アーチが切り抜かれている。外側は、輪郭が、細い筋と紐状の装飾で強調されている。また、貴重な木材、象牙もしくは骨、宝石、螺鈿を用いた緻密な寄木細工で、薔薇文様、星形文様の多角形で装飾されている。上部の面の中央には、八角形に星形文様が組込まれて、中心の紋章を強調している。この紋章は、上から下へ、三つに分けられて、机、剣の入った杯、杯という、それぞれ、書記、武器持ち、酌人の職務を表わす紋が入っている。この紋が、カイロにあるスルタン・アル=ザーヒル・ジャーニン・アル=バハラワーンの大学、マドラサ(1478年完成)の説教壇(ミンバール)にあることから、この書見台も、おそらく、このマドラサの調度品の一部であったと推定されている。
細かい螺鈿の象嵌があり、この材質が寄木細工に使用されていることから、マムルーク朝でも、後期のものであることがわかる。螺鈿は、この後、オスマン帝国の時代の木製のパネルの象嵌に多く使用されるので、その先触れとなる作品でもある。この書見台は、故に、イスラム美術の寄木細工の歴史の一段階を記す作品である。

出典

- ANGLADE E., Catalogue des boiseries de la section islamique, éditions de la Réunion des musées nationaux, Paris, 1988, n°59 .

作品データ

  • コーランの書見台

    15世紀後半

    エジプト

  • 胡桃の木、象牙と高級寄木細工木材、寄木細工

    縦29.5cm、横70cm

  • 1898年購入、カイロの旧アンブロワーズ・ボードリー・コレクション

    OA 4063

  • イスラム美術

    リシュリュー翼
    地上階
    マムルーク朝 1250‐1517年
    展示室9

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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